堀 博美のSHLグローバルニュース

このコーナーは、イギリスのSHLグループがお客様に向けて発信している様々な情報を日本語に翻訳してご紹介するものです。主にグループのネット配信「SHL Newsletter」や広報誌「SHL News」、HPプレスリリースなどから記事をピックアップしています。海外の人事の現場でどんなことが話題になっているのか、人材マネジメントに関して海外企業はどんな取り組みをしているのかをお伝えすることで、皆さまのお役に立てればと願っております。

2012年最初のニュースとして、今回はアメリカの大学生の就職活動に関する記事をご紹介します。SHLグループHPにリンクしているFox Business電子版(2011年11月23日け)の記事「Job-Hunting Tips for College Seniors」の和訳です。

第91回 大学4年生のための職探しのヒント

2011年、1兆ドル以上に膨らみそうな学資ローン借入金と、停滞した求職マーケットを背景に、大学4年生は近い将来に待ち受けている行動、すなわち、卒業と「実社会」への旅立ちの計画を考え始めなければなりません。

失業率は今なお全体で9%、学士以上で4.4%です。卒業を間近に控えた学生にとって、気合を入れて職探しを始めることが重要です。

「いい仕事はあります。我々は顧客企業から『充分な数の能力ある候補者を見つけることができない』という声を本当によく聞きます。」とSHLアメリカ社長キャロライン・パックスマンは言います。「それらのチャンスを見分けるには、ちょっとした創造性と計画力が必要です。」

4年生の中には12月末に卒業する者もいますから、我々はキャリア/人事専門家から、まもなく卒業して求職マーケットに入る学生のための話を聞きました。

ゲーム・プランを創ろう、今

早く開始して求人情報を頻繁にみるほうが成功しやすいでしょう。一斉に求職市場に殺到する学生仲間の群れから目立つために、パックスマンは3年生から求職を始めるよう学生に薦めます。

「多くの企業はかなり早い段階でトップ人材を見極めています。自分が目をつけた仕事により早く関わることによって、その仕事に付ける確率を大きく高めることができます。」

仕事に応募する前に、学生は自分の履歴書を見直し、特定職務に合わせて自分の経験や実績を調整しなければなりません。

オンラインで応募書類や履歴書を山のように送り出すことは簡単なように思えますが、このような受動的な応募方法はほとんど結果につながらない、とJ.P. ハンセン(キャリア・カウンセラーで『The Bliss List: The Ultimate Guide to Living the Dream at Work and Beyond(幸せリスト:仕事やその先で夢を実現するための究極ガイド)』の著者)が警告します。

「オンライン応募はサイバー上の失業状態に陥ります。ねらった企業には対面で応募しなさい。受付でいい印象を与えることができれば、受付係が採用マネジャーに会わせてくれることは多いものです。」

仕事への期待を変えよう

今現在、労働マーケットは厳しいですが、仕事はたくさんあるという専門家はいます。しかし、まもなく卒業を控えた学生は心をオープンにして視野を広げるべきです。この環境では、卒業してすぐに理想の仕事につくことが現実的でないかもしれません。しかし、後のキャリアで活用できる経験ならどんなものでも長期的に有益である、とパックスマンは言います。

「特に、専攻が特殊でかなり絞られた範囲の学位を取った学生は、次に進む仕事として非常に狭い領域を考えます。長期的で報いの大きいキャリアにつながるような優れた仕事はたくさんあります。そしてそれは、あなたが専攻を決めたときに期待したり考えていたりした最初の業界にあるのではないかもしれません。」

採用通知を受諾する際、給与の問題だけではないことを念頭に置くべきです。卒業後の債務支払いができることは重要ですが、仕事における幸福も考えなければならない、と専門家は言います。

「給与が低い可能性があったとしても、将来いろいろあって、自分が好きで楽しめるような仕事に就かなければなりません。給与だけで就職したら、3〜4ヵ月で飽きてまた探し始めなければならないようなことになるでしょう。」Hindsite Interactive事業部長ペイマン・テイは言います。「給与は重要だが、このような市場環境を考えると、選択理由のひとつでありバランスの問題だと思います。」

簡単ではない、長期計画を立てよう

自分のキャリアパスにいい仕事を見つけるためには、軌道を逸れずに着々と進むことが重要です。

「ぴったりかどうかの決定はまさに双方向のプロセスです。一回一回を学習経験と捉え、不採用でもがっかりしてはいけません。その企業に合わなかったというだけなのですから。」パックスマンは言います。「(不採用を)自分の個人的な問題だと考えてしまいやすいですが、あきらめずにがんばりましょう。」

候補者の群れの中で目立つために、パックスマンは、経営者の視点から自分のポテンシャルを定義する努力を集中して行うことを薦めます。自分が会社の必要とする候補者であるとことを伝える方法を見つけることです。

「新卒採用で企業が求めているのは長期的なポテンシャルです。長期的キャリアを創るのが根底にあるコンピテンシーなのです。」

(© SHL. Translated by the kind permission of SHL Group Ltd. All rights reserved)

訳者コメント

アメリカの大学生は多くが6月に卒業しますが、2学期制なので12月に卒業する学生もいます。この記事では就職活動のヒントとして、「早期開始」「柔軟な姿勢」「長期計画」をあげており、時期的にも日本の大学生の就職活動と重なるものを感じてこの記事を取り上げました。読者の皆様はいかがお感じでしょうか。

最後になりましたが、本年もどうぞよろしくお願いいたします。本コラムについての感想やコメント、取り上げて欲しいテーマなどありましたら、ページ右上のボタンからどうぞお気軽にお寄せください。

文責:堀 博美

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