堀 博美のSHLグローバルニュース

このコーナーは、イギリスのCEB SHL Talent Measurementがお客様に向けて発信している様々な情報を日本語に翻訳してご紹介するものです。主に広報誌やユーザー向けネット配信、HPプレスリリースなどから記事をピックアップしています。海外の人事の現場でどんなことが話題になっているのか、人材マネジメントに関して海外企業はどんな取り組みをしているのかをお伝えすることで、皆さまのお役に立てればと願っております。

今回はオンライン情報誌HR Grapevineからの記事をご紹介します。

第175回 シンデレラに学ぶ5つのレッスン

新しい「シンデレラ」の映画がイギリスで大成功を収めています。この物語はあらゆる世代を魅了するものですが、ビジネス界が学ぶべきレッスンもあります。CEBタレントソリューション設計者のジーン・マーティンが、この古典的なおとぎ話から得られる5つのレッスンを明かします。

1 曇りのない目でポテンシャルを見ること

もし魔法使いのおばあさんが第一印象や、シンデレラをよく知っていると思われる他者(義理の母や姉妹)からのアドバイスに惑わされていたら、ヒロインを助けることなど考えもしなかったでしょう。しかし、職場では、誰かの推薦や印象、直感をもとに、ハイポテンシャル人材として幹部育成プログラムの候補者に選抜されることが多いです。そのような指名は主観的にならざるをえません。ハイポテンシャル人材を見分けるシステマチックなプロセスをもたない会社の割合は、昇進後に結果を出せないリーダーの数と全く同じで46%です。

2 明日が必ずしも魔法の馬車をもたらすものではない

シンデレラの日常は家事をすることでしたが、彼女は宮殿で家政婦として成功したのではありません。現在の仕事における社員のパフォーマンス以上のことを考えることが重要です。彼らはリーダーの素材なのか? もしくは、すでにうまくやっている仕事をそのままやってもらうほうがよいのか?しかし、あまりにも多くのマネジャーが今でも、今日の優れたパフォーマンスを明日のポテンシャルと結び付けて考えています。我々の調査によれば、会社の現在の高業績者のうちハイポテンシャルの可能性がある人は15%しかいません。

3 彼らは必要なものを持っているか

シンデレラはすべてを持っていました。美しさ、魅力、しっかりした職業倫理です。真のハイポテンシャル人材に求めるべき特定の資質があることを念頭に置くことが重要です。すなわち、志望度(昇進意欲)、能力(現在の職務およびその上の職務でうまく仕事ができること)、エンゲージメント(会社へのコミットメント、忠誠心)です。これらがハイポテンシャル人材かどうかを決める特徴であり、彼らを他の同僚から区別するものです。真のポテンシャルを持つ人が最後までやり遂げられるよう、会社はこれらの人を狙って投資したりチャンスを与えたりしなければなりません。

4 王子様とはがんばる価値のあるものか?

誰にとってもそうですがシンデレラにとっても、目標はあらゆる努力に値するものでなければなりません。ビジネスは、社員が目標達成――それが財務的なものかどうかに関わらず――に向けて進む道のりをよりよく理解しようとすべきです。認めることの力を忘れてはいけません。結局のところ、それがなかったらシンデレラはかなり不幸せな人生を送ったのですから。

5 奇跡でさえ少しの時間がかかる、だからコミットメントを求めよ

シンデレラの変身と違い、次のレベルでうまくやれる準備が整うには時間がかかります。研究成果や経験から、半数以上の人が5年以内に幹部育成プログラムから落ちこぼれます。会社には、チャンスをもらえれば最後までやり遂げたいと思っているこれらの人々からのコミットメントが必要です。

(© SHL. Translated by the kind permission of SHL Group Ltd. All rights reserved)

訳者コメント

女子供向けのたかがおとぎ話、と侮ってはいけません。

文責:堀 博美

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