堀 博美のSHLグローバルニュース

このコーナーは、当社がライセンス契約を結んでいるSHL Group Ltd. がお客様に向けて発信している様々な情報を日本語に翻訳してご紹介するものです。主にグループHPのプレスリリースやブログなどから記事をピックアップしています。海外の人事の現場でどんなことが話題になっているのか、人材マネジメントに関して海外企業はどんな取り組みをしているのかをお伝えすることで、皆さまのお役に立てればと願っております。

今回はSHLグループHPのブログから、昨年9月にデビューしたグローバル版OPQ reimaginedについての記事をお届けします。

第292回 ベストのものがより良く:SHLが旗艦製品OPQをリイマジン

SHLが、パフォーマンス・ポテンシャル・適性を予測する世界有数のパーソナリティ検査の受検経験を向上させました。

昨年9月にリリースされた新しいパーソナリティ検査OPQ reimaginedは現代的で視覚にアピールするもので、どんなデバイスでも受けられます。科学とテクノロジーの橋渡しをし、職場におけるパーソナリティを心理測定学的にしっかり測定しながら、わくわくするような(「面白い」と言ってもいいでしょう)経験を受検者にもたらします。

これは重要なことです。なぜならば、超競争的な人材マーケットでは、受検者からの高い期待に合致する採用戦略が必要だからです。伝統的な採用アプローチは質の高い採用を産み出しません。トップ人材を惹きつけるために、企業は受検者とのやり取りの最初からポジティブなブランドイメージを確立する必要があります。採用でパーソナリティ検査などを使うとトップ人材を獲得できる確率は高まりますが、彼らを「惹き付ける」要素は欠けがちです。

通常、職場におけるパーソナリティ検査は長く、繰り返しに思える項目が続き、受検者にとってイライラする経験につながりかねません。採用チームのニーズは、受検者の職務に対するポテンシャルや適合度を予測して理解すると同時に、受検者にポジティブな「エクスペリエンス(経験)」を提供するよう進化していますが、これら伝統的な検査ではそのニーズを満たすことができません。

数十年の間、企業は、社員ライフサイクル全体に渡って人材を理解するための比類なきリソースとして、パフォーマンス・ポテンシャル・適合度を予測する世界有数のパーソナリティ検査であるOPQを活用してきました。しかし、我々は、現在および将来の顧客企業に同等の価値を提供し続けるためには、OPQのエクスペリエンスを進化させなければならないことを知っていました。我々の研究チームとテクノロジーチームが合同でこれにあたり、多大な努力を費やしました。そして、結果の妥当性を維持しながらも驚くほど魅力的なアセスメントをデザインできたのです!

我々は、受検者を念頭におき、はるかに魅力的なエクスペリエンスを狙ってOPQを再考しました。その成果として、検査の回答に必要な認知作業が著しく低減され、より速くより容易な受検者エクスペリエンスに結実する回答フローが生まれました。もちろん、これまでのOPQと同等の科学的厳密さと心理測定的機能を保ちながらです。

reimagined OPQは、最大で50%速く回答できます。いくつかのデザインアプローチによってこれを達成できました。

「最も合う」項目を選ぶ
3つの項目を提示して受検者に自分に最も合うものと最も合わないものを選ばせる代わりに、受検者には1つの質問だけをします。すなわち、「あなたに最も合う項目を選んでください」。受検者が選んだらその項目は画面から自動的に消え、今度は受検者に残る2つの項目から「最も合う」ものを選んでもらいます。
焦点を絞った意思決定
「最も合う」とした項目が画面から消えることで、受検者はすでに下した決定に邪魔されることなく手元の課題に集中できます。受検者は一方向だけ考えればよいのです。すなわち、提示された選択肢の中から「自分に最も合う項目」を選ぶことです。「自分に最も合うもの」と「自分に最も合わないもの」という正反対のことを考える必要はありません。

我々の顧客が我々を信頼しているのは、マーケットで最も厳密で透明性の高い人材戦略ソリューションを提供しているからです。受検者のエンゲージメントは重要で大切ですが、決してエクスペリエンスのために科学を犠牲にしてはなりません。我々は両方を達成しなければなりませんでした。つまり、科学性を弱めることなくエクスペリエンスを向上させることです。

改訂の前と後のデザインが等価であることを実証的に示し、OPQの基本的な、他の追随を許さない心理測定的機能が損なわれていないことを証明するために、我々はいくつかの研究を実施し、サンプル受検者に新デザインのOPQを受けてもらいました。結果は、改定後のデザインが改訂前のデザインと機能的に等価であることを示しています。

得点の等価性を支持するこの研究結果は次のことを意味しています。

  • 検査の機能と得点は、回答の仕組みやデザインの変更によって影響されていない
  • ユーザーは支障なく、バージョンをまたがって結果を比較できる
  • ユーザーは同じノルムを適用できる
  • reimagined OPQを使う際、ユーザーは同じ妥当性結果を期待できる

reimagined OPQは科学とテクノロジーに橋を架けるものです。我々のテクノロジープラットフォーム上でインタラクティブな要素とモバイルファーストのデザインを使って、効率的でアクセスしやすくポジティブな受検者エクスペリエンスを提供します。職場におけるパーソナリティについて、心理測定的に頑健でエクサイティングな測定をします。この私の言葉をただ信じてください、と言っているのではありません。お客様の声を聴いてください。

『アセスメントテクノロジーにおいて、reimagined OPQは大きな飛躍です。改善されたインストラクションや簡便な項目形式、フィードバック画面によって、受検者にとってより魅力的なものになり、より短時間で回答できます。この種のテストでは、OPQが最も優れた受検者エクスペリエンスを与えるツールです。』(Mark Whitehead氏 アデコ・グループ)

このプロジェクトは大きな仕事でした。そして、その努力のかいのある結果でした。とりわけ素晴らしいニュースは、SHLが今、ものすごい勢いでイノベーションを行っていることです!これは、我々のチームから出ている数十個のエクサイティングなソリューションの一つです。次に何が出るか、どうぞお見逃しなく!

(© SHL. Translated by the kind permission of SHL Group Ltd. All rights reserved)

訳者コメント

原文はこちらです。
https://www.shl.com/en/blog/how-the-best-got-better-reimagining-shls-flagship-product-the-opq/

筆者のGerianne De KlerkはSHLのR&DチームのManaging Research Scientistです。このOPQ改訂の総責任者です。原文からはSHLがYouTubeに掲載したビデオクリップを見ることができます。楽しいですよ。

OPQ reimagined については本コラムの第286回でも取り上げました。日本のお客様の中でもグローバル版OPQ32をお使いの皆様は、すでにこの改訂の恩恵を受けられているはずです。新しいデザインはいかがでしょうか?ぜひ感想やコメントを御社担当のコンサルタントにお聞かせください。

2月にはグローバル版能力テストVerifyのインタラクティブ版日本語バージョンがデビューします。また、OPQ reimaginedに倣ってのグローバル版MQのデザイン改訂も行われる予定です。Gerianneが最後に書いているように、次々と新しいツールが出てきます。どうぞお楽しみに。

(文責:堀 博美)

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