堀 博美のSHLグローバルニュース

このコーナーは、イギリスのSHLグループが配信している「SHL Global Newsletter」やHPから記事をピックアップ、日本語に翻訳してご紹介するものです。海外の人事の現場でどんなことが話題になっているのか、人材マネジメントに関して海外企業はどんな取り組みをしているのかをお伝えすることで、皆さまのお役に立てればと願っております。

今回は、SHLグループを代表する商品であるOPQ32に新しいバージョンが登場、というニュースです。

第36回 SHLが画期的なパーソナリティ検査を発売

9月29日、SHLグループがパーソナリティ評価における革新的なブレイクスルーを発表した。新商品はOPQ32r。テスト理論における最先端の技術を利用したもので、従来の半分の時間で実施できる。

パーソナリティ検査に回答する際の受検者の意思決定プロセスをより深く理解することによって、SHLは各組の項目数を4つから3つに減らすことができた。これにより検査実施にかかる時間がたった25分、と短くなった。さらに、回答方法の複雑さが減り、活用の幅が広がった。

人事サイドから見ればOPQ32rでは測定の正確さが向上し、その結果、より正しい情報が出力されて個人のプロファイルがかなり明確になる。また、受検者がプロファイルをごまかすことも難しくなっている。

SHLグループ社長ディビッド・リー氏は次のようにコメントしている。「選抜と能力開発に関してベストの判断を下すため、お客様はOPQ32に大きく頼っていますが、もっと速く、簡単に実施したい、というご要望がありました。OPQ32rはそのご要望にお応えするものです。受検経験を改善すると同時に、より強力で正確なパーソナリティ評価が実現しました。

OPQ32rによって、企業はより素早く簡単に、職務に合った適切な人材を見つけることができるようになります。これは、競争の激しい現在、きわめて重要なことです。さらに、検査時間が半分になったことで受検者も助かります。SHLは研究・開発・革新においてマーケットをリードしていることにプライドを持っており、OPQ32rの発売はその良い例です。」

OPQ32rは進化したSHL On Demandアセスメント・システムを通して、31の言語でオンラインで利用できる。受検者はいつでもどこからでも受検できる。OPQ32rはOPQ32の以前のバージョンと互換性があり、結果をそのまま比較することができる。また、これまで通り、様々な報告書を出力できる。

(© SHL. Translated by the kind permission of SHL Group Ltd. All rights reserved)

訳者コメント

SHLグループのパーソナリティ検査OPQが開発されたのは1984年。1999年に測定内容が大幅に見直され、OPQ32がデビューしました。OPQ32にはこれまで、i(イプサティブ版)とn(ノーマティブ版)がありました。2つの違いは検査形式の違いです。イプサティブ版では4項目が1組になって提示され、受検者は、各組の4項目のうち最も自分に合った項目と最も自分に合わない項目を選びます。ノーマティブ版では一つ一つの項目について自分に合う程度を5段階で回答します。

今回発表されたOPQ32rでは、形式はイプサティブ形式を踏襲していますが、各組の項目数が4 → 3に減りました。OPQ32rの実施時間は25分程度。OPQ32iの実施時間が約45分ですから、これまでのおよそ半分。これほど大きく実施時間を減らすことができたのは、採点にテストの新しい技術であるIRT(項目反応理論)を用いているからです。

最近、SHLグループではこのOPQ32rを始め、続々と新商品を発表しています。能力検査Verifyシリーズに、新しい科目として「照合(Checking)」と「計算(Calculation)」が加わります。Verifyは、受検者の母国語に合わせて、同じ内容を様々な言語で実施できることがアピール・ポイントですが、10月15日にさらに14言語増え、全部で25の言語で実施できるようになりました。(今回増えた中に「日本語」も含まれます。)

グループの現在の重要テーマはオンラインテスティングの充実。より短い時間で実施できる、より便利なテストを、という流れがうかがえます。これらのテストがユーザー各社の人事課題の中で具体的にどう組み込まれ、活用されているのか、についてもっともっと知りたいところです。

文責:堀 博美

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