SHLグローバルニュース

このコーナーは、当社がライセンス契約を結んでいるSHL Group Ltd. がお客様に向けて発信している様々な情報を日本語に翻訳してご紹介するものです。主にグループHPのプレスリリースやブログなどから記事をピックアップしています。海外の人事の現場でどんなことが話題になっているのか、人材マネジメントに関して海外企業はどんな取り組みをしているのかをお伝えすることで、皆さまのお役に立てればと願っております。

今回はSHLグループのブログからリモートワークに関する記事をお伝えします。

第315回 リモートチームのマネジメント:リモートワークは長くなりそう

第二のロックダウンに入ろうとしているとき、部下を束ねるリーダーがリモートチームと持続可能な仕事のやり方を築くための5つの方法。

(2020年11月16日:Selina Kotecha)

パンデミックが「第2段階」に入り、私たちの労働環境の長期的な現実が明らかになってきました。春、私たちは数か月間リモートで働く準備をしました。嵐を乗り越え、その後明るい兆しが見えてきました。夏の間、私たちは普通に暮らし、お気に入りのレストランで食事をしたり、友人や家族に再会したり、おそらくはオフィスに行ったりもしました。私たちの仕事の行動もまた、古い習慣に戻り始めていました。

短い会議やバーチャルのコーヒーブレイクなど、最初のロックダウンにおけるバーチャルコミュニケーションの興奮と目新しさは落ち着きました。しかし、それでよかったのでしょうか?私たちは以前のやり方に戻ることを急ぎすぎたのかもしれません。第1段階で機能したものと機能しなかったものから学ぶことによって、この第2段階に入る必要があります。

マッキンゼー社のリポートによれば、春のロックダウン中、生産性が41%向上しました。しかし、トイレに行く時間がなく、短時間で昼食をがつがつ食べて消化不良を引き起こすことが、私たちが我慢すべき交換条件ではありません。そのように働くことがあなたのメンタルヘルスに与える影響は言うまでもありません。より持続可能な仕事行動について考えなければなりません。

社会的学習理論によると、私たち人間はお互いから学び、身の回りに見るものを模倣する傾向があります。そして、危機に瀕しているとき、私たちは試行錯誤のプロセスを通して最善のアプローチを見つけ出します。では、私たちはこれまでに何を学び、リモート環境でより長期に生産的に仕事をするのに役立つ戦略をどう実行するのでしょうか。

部下を束ねる管理職は、良い行動を例示する上で重要な役割を果たします。私たちが先例となれば、他の人は従おうとします。私はこの期間を使って、管理職としてもっとうまくやるには何ができるかを考えています。パンデミックの第2段階に入る際、より健康的で長期的な行動を促進するために私が計画している5つの方法を次に示します。

1時間の会議が時間を有効活用していないことは皆わかっていますが、それでも私たちの予定表は1時間会議でいっぱいです。会議が30分枠にきちんと収まる必要があると誰が決めたのですか?!差し戻して、主催者に45分や20分でもよいかどうかを尋ねます。余った時間で、飲み物を飲んだり、快適な休憩を取ったり、少し頭をからっぽにしたりできます。また、すべての会話をスケジュールする必要はないことを忘れないでください。ちょっとチャットしようと同僚に電話すればよいのです。

私はいつも、社内で使うプログラムとその隠れた機能について詳しく学んでいます。チームでのライブドキュメント編集は、メンバーが自分の時間でログオン、レビュー、編集できるので素晴らしいです−実際のアウトプットがないところでそれに関する会議を開くよりも。もう1つの個人的なお気に入りは、チームでのライブメモ取り、メモ帳のドロップ、入力です。それは自動的に保存され、不在者も簡単に追いつくことができます。

ビデオ通話は、特に内向的な人にとっては「パフォーマンス」に匹敵し、エネルギーを奪います。率直に言って、ぼさぼさの髪でパジャマで座っていたい−これは以前は在宅勤務の大きな特典でした−と思うこともあるでしょう。つまり、どんな場合がパフォーマンスなのかを明示してください。そして、全てがパフォーマンスであると期待してはいけません。

奇妙に聞こえるかもしれませんが、休止の時間を入れてください。私の同僚の中には、他の人が会議の予定を入れられない「ゴールデンアワー」がカレンダーにある人がいます。少なくとも、昼食時に時間をとり、足を伸ばして外で食べることはできます。他の人があなたのカレンダーを見たら、「あらまあ、私はどうしてそうしないのだろう?」と思うでしょう。そして、おそらく彼らも似たようなことを試みるでしょう。

調査によると、この期間中、ほとんどの人が会社のツールやリソースを使用するよりも、同僚にサポートを求めます。管理職として、私たちはバーチャルの飲み会やコーヒーブレイクを段取ることによってこれを奨励できます。これは春のロックダウンで起こっていたことで、私の見解では復帰すべきことです。面倒にならないよう、少人数のグループで試してみましょう。そして、私たちはまだ、外を散歩して人と会うことはできるのですよ。あなたの同僚が近くに住んでいるなら、これは良い選択肢かもしれません。


振り返って検討し、より長期的な計画を立てる必要があります。あなたとあなたのチームが悪い習慣に戻ってしまったならば、今がリセットボタンを押すべき時です。

(© SHL. Translated by the kind permission of SHL Group Ltd. All rights reserved)

訳者コメント

原文はこちら。
https://www.shl.com/en/blog/managing-remote-teams-we-are-in-it-for-the-long-haul/

これはイギリスの話ですが、12月のいま、日本も第3波の感染拡大の先が見えない状況です。リモートワークの鍵は部下を束ねる管理職の新しい行動かもしれません。

(文責:堀 博美)

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