SHLグローバルニュース

このコーナーは、イギリスのSHLグループがお客様に向けて発信している様々な情報を日本語に翻訳してご紹介するものです。主にグループの広報誌やユーザー向けネット配信、HPプレスリリースなどから記事をピックアップしています。海外の人事の現場でどんなことが話題になっているのか、人材マネジメントに関して海外企業はどんな取り組みをしているのかをお伝えすることで、皆さまのお役に立てればと願っております。

今回は、SHLグループのブログより、人材データをオンデマンドで分析できるサービスについてご紹介します。

第350回 オンデマンドアナリティクスは人材データを知見に変えるのにどのように役立つか

採用活動を最適化し、より効率的な採用活動を計画する上で、オンデマンドアナリティクスがどのように役立つかについて、本ブログ記事をお読みください。

2021年11月18日 ニティン・ラストギ

パンデミックとデジタル化は、人材獲得の様相を一変させました。単にポジションを埋めるために雇用するという概念は、パンデミック後のビジネス環境ではもはや実行可能ではありません。人材市場での競争が激化する中、優秀な人材の採用がより困難で高額になるにつれて、人材獲得の価格も上昇しています。さらに、Aptitude research社によれば採用マネージャーの58% が採用決定を行うために必要な人材データを持っていないと報告しました。Gartner社によれば意思決定に人材データを効果的に使っている組織はわずか12%です。組織は、人材プロセスの競争力を高め、人材に関して価値ある実用的な知見を生み出す方法について、より深く考える必要があります。

では、正確な人材データを取得し、それを最大限に活用して人材争奪戦に勝つことができるよう、貴社は意思決定プロセスをどのように改善できるでしょうか。答えは、適切なオンデマンドアナリティクス(要求に応じた分析)を使用することです。

オンデマンドアナリティクスは、必要な時にリアルタイムのデータにアクセスでき、予め設定されたダッシュボードによって理解しやすい形式でデータを表示します。採用マネージャーの時間とコストを節約できるだけでなく、魅力的で効果的なアセスメントプログラムを提供する上でも役立ちます。

SHLは最近Client Analyticsというサービスを開始しました。これは、受検者数、完了までの期間、辞退率、合格率、スコア分布、デバイス使用状況などの、貴社の採用活動に関わる主要業績評価指標(KPI)を追跡するのに役立ちます。

Talent Centralプラットフォームから利用できる、この新しいオンデマンドアナリティクスというサービスは、次の機能を提供します。

  • アセスメントプログラムのパフォーマンスをリアルタイムで追跡し、結果データを簡単かつタイムリーに見れる
  • SHLのTalent Centralシステムを介して、クラウドベースのダッシュボードに安全かつ容易にアクセスできる
  • 直感的で使いやすいダッシュボードにより、トレンドを視覚化し、現在だけでなく将来のチャンスや改善の余地を特定できる

より広い観点から見ると、SHLのClient Analyticsなどの適切なオンデマンドアナリティクスは、次のことに役立ちます。

  1. 受検者経験についての理解が深まる
    SHLのClient Analyticsを使用すると、自動化されたリアルタイムの知見によって採用活動を能動的に監視することができます。また、これらの知見を将来のアセスメントプログラムでの受検者経験を向上させるために使用できます。ご存知のとおり、人材獲得プロセスにおいて受検者経験は重要です。
  2. より効果的かつ効率的な採用方法を持つことができる
    データはダッシュボードから利用でき、必要なときにいつでもアクセスできるため、採用マネージャーはより迅速に、効果的に、効率的に仕事をすることができます。
  3. 採用チームを管理できる
    ダッシュボードは、過去および現在の採用活動に関する知見を採用マネージャーに提供します。これらの知見から学び、将来の採用活動をより効果的に設計することができます。
  4. 専門家からのサポートを得ることができる
    最後に、オンデマンドアナリティクスは、サポートする専門家のチームなしには存在することができません。SHLグローバルチームの比類のない専門知識が、採用マネージャーを支えます。非常に効果的なデータ駆動型の採用活動を実行するために、最高のサポートが得られます。

特に今日私たちを取り巻く激動のビジネス環境では、人材プロセスを最適化する必要性がこれまで以上に重要になっています。適切なオンデマンドアナリティクスを選ぶことで、人材獲得プログラムのパフォーマンスを追跡および測定し、より効果的に仕事をし、利用できる実用的な知見を用いて将来の計画を立てることができます。最終的に、プロセスが改善され、より優れた人事決定を下せるようになると、貴社のビジネス成果に良い影響をもたらすでしょう。

(© SHL. Translated by the kind permission of SHL Group Ltd. All rights reserved)

訳者コメント

https://www.shl.com/resources/by-type/blog/2021/how-on-demand-analytics-helps-turn-talent-data-into-insights/

Talent Centralには既にダッシュボードが存在していましたが、Client Analyticsではより多くの情報を効果的に表示させることができるように機能が拡充されています。(残念ながら現時点で日本語でのご提供はございません。)

(文責:廣島晶子、監修:堀 博美)

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