堀 博美のSHLグローバルニュース

このコーナーは、当社がライセンス契約を結んでいるCEB SHL Talent Measurementがお客様に向けて発信している様々な情報を日本語に翻訳してご紹介するものです。主に広報誌やユーザー向けネット配信、HPプレスリリースなどから記事をピックアップしています。海外の人事の現場でどんなことが話題になっているのか、人材マネジメントに関して海外企業はどんな取り組みをしているのかをお伝えすることで、皆さまのお役に立てればと願っております。

今回はオーストラリアのオンライン人事専門サイトHC onlineに先月掲載された記事をご紹介します。

第223回 笑顔の数が生産性の指標?

アーロン・マックエバン(CEB HRアドバイザリー・リーダー)によれば、組織の意思決定を支援するような魔法の測定値はありません。その組織の戦略しだいです。「優れた組織は、将来の方向性についての意思決定を支援するどんなデータを収集するか、非常に注意深く選びます。」

CEBは、組織が用いる500個以上の様々な人材測定値を追ってきました。この10年間で最もよく出てくるものの一つがエンゲージメントです。「エンゲージメントとパフォーマンスの間には関連がありますから、CEOがエンゲージメントのデータに関心を持つのは当然です。」

問題は、年に1〜2回データを収集するという従来のやり方では、先導的なデータではなく遅延データとなることが多いということです。「我々は、組織へのエンゲージメントのもっとリアルタイムもしくは先行する指標を探しています。そうできるやり方は無数にあります。例えば、職場で人々が笑みを浮かべている時間の量は、エンゲージメント、ひいては生産性の先行指標です。」

装着型テクノロジーや至る所に設置したセンサーを使って、人々がどこにいるか、誰と一緒にいるか、どれくらい生産的か、安全なやり方で仕事をしているかなどについてのリアルタイムのデータを収集している会社もある、とマックエバンは付け加えます。「組織が注目するやり方は様々ありますが、これが正しいと我々が指摘できるものはありません。最も重要なことは、ビジネスの最も重要な優先事項にデータを活用することです。」

遅延指標ではなく先行指標となるような正確なデータをリアルタイムで収集できる会社は、社内外で大きな変化があった際に素早く適応して方向性を移行できます。「CEOと話すと、彼らは成長戦略にとって最も脅威となるのが人材だと言います。適切なポジションに適切な人材がいないことによって成長が脅かされている、と感じています。能力があるのか?組織風土を前進させられる特徴や意欲を持っているのか? これらについての正確なデータがあれば、CEOは会社を発展させるために何が必要か、についてより明確なイメージを持つことができるのです。」

(© SHL. Translated by the kind permission of SHL Group Ltd. All rights reserved)

訳者コメント

ハイポテンシャル社員の3つの要件−意欲、能力、エンゲージメント。前回ご紹介した記事はこのうち「意欲」についてスポットを当てていましたが、今回は「エンゲージメント」についての記事です。実態を、後追いではなく、リアルタイムで把握するための方法が必要だとの主張には考えさせられます。

(文責:堀 博美)

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