堀 博美のSHLグローバルニュース

このコーナーは、イギリスのSHLグループが季刊で配信している「SHL Global Newsletter」の中から記事をピックアップ、日本語に翻訳してご紹介するものです。

今回は、2008年1月号「Companies face leadership shortage」を取り上げました。SHLが協賛した調査研究リポートに関する記事です。

第6回 リーダーが足りなくなる!

リーダーが足りなくなる!
リーダー不足によって企業が直面する危険について警告する研究リポートに、SHLが協賛した。優秀な人材を見分け、ひきつけ、能力開発するために行動することが、今、なぜ重要なのだろうか。

SHLは先日、アバディーン・グループによる研究リポート「リーダー不足が迫っている:優秀な人材の識別、保持、開発」に協賛した。

リポートによれば、後継者育成計画を現在進めているのは調査対象企業の48%に過ぎない一方、一流企業の84%は重要ポストの空席を社内人材でまかなう比率を高めるべく後継者育成計画を強化している。

リポートは世界の企業245社への調査票と面談をまとめたもの。優秀な人材を識別・開発・保持し、社内の重要ポストの継続を確保するために、一流企業がどのように戦略・プロセス・技術を組み合わせて用いているか、を浮き彫りにしている。大量のベビー・ブーム世代がまもなく職場を離れようとしている今、リーダーが足りなくなることは避けられず、それに備える企業にとってこのリポートはきわめてタイムリーである。

「アバディーンによるこの調査研究を協賛できたことは非常に喜ばしいことです。後継者育成計画を支援する強固な基盤を構築するために、コンピテンシー・モデリングとアセスメントが重要な役割を果たしていることが示されています。」(SHL商品開発担当副社長ニック・ホールウッド)

(© SHL. Translated by the kind permission of SHL Group Ltd. All rights reserved)

訳者コメント

この調査研究はアメリカで実施されたものです。団塊世代の大量退職を迎えつつあるという時代背景は日本も同じですが、日本では伝統的に幹部ポストや取締役へは社内昇進が主で、そのための育成、評価の仕組みは欧米に比べ整っていると考えられます。

リポート本誌第3章にまとめられた提言をざっと見ると、さほど奇抜なことを言っているようには思われません。たとえば、事業戦略の中に計画を位置づける、経営層を巻き込む、社員の評価育成プロセスを固める、などです。

大量リーダー退職に対する日本のポイントはやや異なるかもしれません。逆に、リーダーの足りない部分をいかに社外の人材から補うか、が日本の焦点ではないかと考えたりもします。

文責:堀 博美

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