SHLグローバルニュース

このコーナーは、イギリスのSHLグループがお客様に向けて発信している様々な情報を日本語に翻訳してご紹介するものです。主にグループの広報誌やユーザー向けネット配信、HPプレスリリースなどから記事をピックアップしています。海外の人事の現場でどんなことが話題になっているのか、人材マネジメントに関して海外企業はどんな取り組みをしているのかをお伝えすることで、皆さまのお役に立てればと願っております。

前回から3回に分けて、SHLグループが出している白書『How the pandemic changed our adaptability and resilience』の全容をご紹介しています。今回は、調査結果についてです。

第352回 SHL白書『コロナ禍は私たちの適応力と回復力をどのように変えたか?』(2/3)

サラ・マックリーン(SHLシニア・ディレクター)

パンデミックは私たちの回復力(レジリエンス)やストレス、ウェルビーイングに対し、重大な影響を与えています。

  • 調査結果によるとパンデミックがメンタルヘルスに悪影響を与えている可能性がある。
  • パンデミックが、回復力の低下に関係している。
  • 38%の人がコロナ禍で何らかの苦痛を感じており、16%の人はメンタルヘルスの専門家による介入が推奨されるほど強いストレスを受けている。
  • 12歳以下の子供がいる共働き世帯の35%が、仕事と子育ての両立が困難であると感じている。

これらは、私たちが単純に以前の状態に戻ることはできないことを示唆しています。全ての人が重大な経験をしており、それらに対処する能力が影響を受けています。

SHLは、OPQを用いて、パンデミック以前とパンデミック以降の期間に、ユニバーサル・コンピテンシー・フレームワーク(UCF: Universal Competency Framework)のコンピテンシー得点がどのように変化したかを調査しました。得点は、関連するOPQパーソナリティ因子から計算されたものです。本稿では、特に「適応力」と「回復力」に注目します。

結果は、パンデミックの間に私たちの行動スタイルが変化していることを示しています。「適応力」の平均点は5%、「回復力」の平均点は8%低下しました。変化に適応したり、プレッシャーに対処したりすることを強みとする人でさえ、この期間は非常に苦労が多く厳しいものであったことがうかがえます。

時間が経過し、さらなるロックダウンに見舞われる中で、私たちは「次に起こることにうまく対処できるようになってきた」と感じています。しかしながら、調査結果によると、パンデミックの長期化は確実に大きなダメージを与えてきました。加えて、ロックダウンによって社会的なつながりがない隔離生活となったことで、日頃使用していたサポートを得る手段がありませんでした。多くの企業が働き方を変えることを余儀なくされ、在宅勤務を始めたことで、社会的なサポートやネットワークが最も必要な時に、それらが得られないという事態に陥りました。

(© SHL. Translated by the kind permission of SHL Group Ltd. All rights reserved)

訳者コメント

この白書は以下のURLから入手することができます。
https://www.shl.com/resources/by-type/whitepapers-and-reports/how-the-pandemic-changed-our-adaptability-and-resilience/
(ダウンロードするにはお名前や所属組織名などの入力が必要です)

最終回は、調査結果を受けて、どのように社員を癒していくかについてです。

(文責:廣島晶子)

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