SHLグローバルニュース

このコーナーは、当社がライセンス契約を結んでいるSHL Group Ltd. がお客様に向けて発信している様々な情報を日本語に翻訳してご紹介するものです。主にグループHPのプレスリリースやブログなどから記事をピックアップしています。海外の人事の現場でどんなことが話題になっているのか、人材マネジメントに関して海外企業はどんな取り組みをしているのかをお伝えすることで、皆さまのお役に立てればと願っております。

今回もSHLブログからの記事をお伝えします。

第302回 パンデミック後の復興の準備を始める時

今は、人材に焦点を当てることが新しい門出への地固めに役立つでしょう。人材というレンズを通して、デジタル能力と機敏さを生かすのです。

西洋諸国のほとんどが日常生活や働き方の変化に取り組んでいる時、「復興の準備を始めよう」は奇妙に聞こえるかもしれません。しかし、中国が示しているように、我々がこれまでとかなり異なることになりそうな世界で、個人として、また組織として、立ち直り栄えようとするならば、パンデミック後の生活について考えることが重要です。

SHLはこの数週間、コロナ危機の中でお客様企業がその従業員をサポートしてビジネスを維持する道を舵取りすることを支援してきました。大きな焦点はバーチャルへの移行と、リモートワークに適応しようとする組織とのパートナーシップです。

新しい働き方の基礎が築かれつつありますが、これがゆっくりと新しいノーマルになるにつれ、我々はその先にある最も困難な変遷に焦点を移行しなければなりません。復興です。

HR業界の第一人者であるJosh Bersinが「The Big Reset」について書いています。2008年の金融危機の後、11年間、我々は過熱気味の経済成長を経験してきました。機敏さとデジタル化への移行がビジネスに必要であるとの考えに取りつかれてきました。しかし、個人はしばしば疲れています。ウェルビーイング、メンタルヘルス問題、燃え尽き症候群が深刻な懸念です。社会として、我々はこの問題を解決していませんし、ビジネスや働き方の転換にあまり成功していません。

現在の非常に困難で悲しい状況はチャンスをも提示しています。大義のために人間とテクノロジーとデジタルのつながりを構築することです。隔離を強いられることで、自分が人として何を大切にしているかを見極められるようになり、自分なりのやり方で持続可能な転換を加速します。

復興への最適なポジションは、将来がどんなものになるかのビジョンから始まります。COVID-19後の世界で人や組織はどのように栄えているでしょうか?マーケットや競合はどう変化しているでしょうか?アセスメントで私たちは「start with the end in mind(結末を念頭に開始する)」というアプローチを育てます。そして、今は通常よりも困難ですが、復興に向けたフェーズを理解し、組織の優先順位を特定し、あえて新しい異なる存在を想像することが重要です。多くの人にとって、これには間違いなく、より機敏で、リモートで、協調的なやり方で働くことが含まれます。ますますのデジタル化と新しいスキルが求められることは確かです。

将来についての様々な調査結果が出され、現在、リーダーは非常に綿密なシナリオ計画の渦中にあります。間違いなく、これは財務とグローバルな労働力に焦点を当てていることでしょう。しかし、変化する環境で結果を出すために、トップチームの能力や層の厚さを掘り下げている会社はいくつあるでしょうか?多くの会社は現在、従業員のダウンサイジングと再スキル化に関する厳しい決断に直面しています。進化して変革する機会を特定できる、より幸運な会社も一部あります。そして、すべての会社が、社員や組織の寿命に重大な影響を与えるような、斬新で急速に変化する状況に直面しています。すべてのリーダーがすべてのシナリオをマネジメントするのに最適であるとは限りません。

リーダーシップ能力、潜在的な強み、ギャップを理解することは、会社がより多くの情報に基づいた意思決定を行い、復興への道を強化することに役立ちます。この危機の前でさえ、リーダーたちは行動と会社業績との間の重要なつながりを見つけていました。紙の上の財務計画は見栄えの良いものかもしれませんが、適切な人がそれを実現するための適切な場所にいますか?

歴史的にビジネスをうまく変革してきた組織から、我々が学べることはたくさんあります。Netflix、Amazon、Appleはこの分野のリーダーとしてよく引用される会社ですが、共通点があります。それらはより高次の目的を作り出しています。ビジネスの日々の活動から離れ、社会やコミュニティにおける自分たちの役割に焦点を当てた、幸福や持続可能性を確保してより良い生活を構築するための目的です。そして、その目的に対するサポートを活性化し、従業員を通してその目的を実現する力を構築します。新しいテクノロジーとビジネスモデルを取り入れて前進し続け、必要な時にはすぐに撤退します。そして、イノベーションを戦略的能力として見ています。

これらが今ほど重要であったことはありません。

今や、我々全員が、人生におけるこの前例のない時代を経て、社会が変容し再興することを助ける上で果たすべき役割を担っています。すでに始まっており、東洋の人々や組織は道を切り開いています。それは人間であることについてです。「機敏な働き方、実用主義、デジタル化、仕事と生活のバランス、そして重要なこととして、生産的なリモートワーク」という行動の筋肉を今すぐ開発しましょう。それが、復興を助け、やがて、デジタルで働くことを通しての生産性の新しい形を可能にし、バランスと幸福を実現して持続可能な未来が構築されます。

(© SHL. Translated by the kind permission of SHL Group Ltd. All rights reserved)

訳者コメント

原文はこちらです。
https://www.shl.com/en/blog/time-for-organizations-to-start-preparing-for-the-post-pandemic-recovery/

著者はSarah McLellan、SHLグループUK&アイルランドのMDです。

コロナ後についていろいろな調査や報道がなされています。ウィルスが絶滅したわけでも特効薬が開発されたわけでもなく、「まだ早い」という人も多いようですが、確かにいつまでも閉じこもってはいられません。

SHLグループでは「Rising to the Talent Challenges in a Post Covid-19 World」と題して8回シリーズのWeb上セミナーを開催しています。残念ながら第1回は6月9日で終了してしまいましたが、6月17日に第2回があります。日本時間の午後6時から30分間です。英語での講演となりますが、興味のある方はぜひご参加いただければ幸いです。

詳細及びご登録は下記URLからお願い致します。
https://www.shl.com/en/c/south-africa/shl-igsa-webinar-series-two/

(文責:堀 博美)

タレントマネジメ
ントコラム 日本エス・エイチ・エルの人事コンサルタントの視点

バックナンバー

2024年
2023年
2022年
2021年
2020年
2019年
2018年
2017年
2016年
2015年
2014年
2013年
2012年
2011年
2010年
2009年
2008年

学会発表論文