堀 博美のSHLグローバルニュース

このコーナーは、イギリスのSHLグループが配信している「SHL Global Newsletter」やHPから記事をピックアップ、日本語に翻訳してご紹介するものです。

今回は日本発のニュースとして、弊社の学会発表についてご報告いたします。

第83回 ビデオクリップを用いた面接者要因の探索的研究(学会発表報告)

2011年9月3〜4日に福岡で開催された産業・組織心理学会第27回大会において、弊社から研究発表を行いました。発表タイトルは「ビデオクリップを用いた面接者要因の探索的研究(発表者:杉浦晶子、堀博美)」です。

弊社が実施する面接者向けトレーニング講座の特徴のひとつは、実際の映像(ビデオクリップ)を用いた評価練習です。事前に評価コンピテンシーや指標についてすり合わせした上で参加者に映像を見て個別に評価点をつけてもらいますが、必ずしも評価が一致するとは限りません。この食い違いがどこから来るのか、どんな要因が影響するのか、を探ることを目的とした研究です。属性やパーソナリティとの関係が分析され、特に、面接者のパーソナリティによって、被面接者の行動のどんな側面(たとえば、話の内容、話し方、身振りなど)に注目するかが異なることが示唆されました。

大会全体のプログラムは研究発表59件、シンポジウム2件、ワークショップ1件でした。今年もキャリア発達やメンタルヘルス関連の発表が多かったと感じます。筆者が特に印象に残ったのは、2日目に開催されたシンポジウムです。愛知県下3社の企業で正社員として働く臨床心理士の方々(3社)がパネリストとしてそれぞれの取り組みを共有してくださいました。また、東日本大震災の記憶もまだ癒えていない今、PTSD対策や作業安全についての発表が注目されました。

今回の大会参加者数は約200名とのことです。(産業・組織心理学会の会員数は約1100名)。産業界を対象とした応用心理学の分野に携わる研究者とのネットワークを築くよい機会として、今後も積極的に参加していきたいと考えております。

(弊社発表研究のデータ収集につきましては、一部の講座参加者の方々にご協力いただきました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。今回の分析結果はまだまだ中間報告です。今後もデータを積み重ね、面接者育成のためのノウハウを蓄積していく所存です。)

文責:堀 博美

(© SHL. Translated by the kind permission of SHL Group Ltd. All rights reserved)

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