堀 博美のSHLグローバルニュース

このコーナーは、当社がライセンス契約を結んでいるCEB SHL Talent Measurementがお客様に向けて発信している様々な情報を日本語に翻訳してご紹介するものです。主に広報誌やユーザー向けネット配信、HPプレスリリースなどから記事をピックアップしています。海外の人事の現場でどんなことが話題になっているのか、人材マネジメントに関して海外企業はどんな取り組みをしているのかをお伝えすることで、皆さまのお役に立てればと願っております。

今回は南アフリカの事例です。

第199回 事例:ウェバー・ウェンツェル法律事務所(南アフリカ)

新卒採用:ウェバー・ウェンツェルはオンラインアセスメントで新卒採用の流れを合理化し、優れた候補者を公平かつ正確に見極めています。

ウェバー・ウェンツェルは南アフリカで上位3位に入る法律事務所です。南アフリカの企業や国際的企業、金融機関、政府組織に法律的なアドバイスを提供しています。

ウェバー・ウェンツェル弁護士候補者プログラムは、弁護士として入所して事務所の将来リーダーになるために必要な経験を得られる貴重な機会を法律学校の学生に与えます。

競争は激しく、ここ3年間は毎年700人もの応募者があります。このため、優秀で適切な応募者を素早く客観的に選抜しなければならない人事部には大きな業務負荷がかかっていました。また、事務所は市場におけるベストな人材、特に真のリーダーシップ・ポテンシャルを持つ人材を選抜したいと考えますが、応募者や合格者が南アフリカ全体の人材プールと比べてどれくらい優れているのかを確認する方法がわかりませんでした。さらに、履歴書を見てCEB以外のアセスメントツールを使うという手作業プロセスは効率的ではなく、雇用者としてのブランドにとってもよいものではありませんでした。

ウェバー・ウェンツェルは雇用機会均等を順守する組織であり、そういう組織として、南アフリカのデモグラフィーをよりよく反映した従業員比を達成しようとしています。その施策の一部として、事務所は南アフリカのこれまでは不利なグループとされていた集団から毎年の新卒入所者の60%をとるという目標を設定しています。

SHLと相談しウェバー・ウェンツェルは、効率、候補者の質やダイバーシティ、採用までの時間を改善すべく、2009年にオンラインの採用プロセスを導入しました。チームは詳細な職務分析を実施して、弁護士候補者に必要不可欠な要件を見極めることからスタートしました。そして、応募者追跡システムを導入して、学歴や資格が最低要件に満たないなどの不適格者を除きました。この最初の選抜でたった2日間で700人の応募者が75%減りました。

残った応募者がVerify能力テストの言語と計数、法則性の3科目とOPQを受検します。これらのテストはウェバー・ウェンツェルの弁護士として成功するために必要不可欠な知的能力と行動を評価するものです。最終段階として面接と2週間の社内インターンを経て、50名の弁護士が任命されました。これらの事務所の将来リーダーが市場におけるベストの人材であることを確認するために、ウェバー・ウェンツェルはCEBタレント・アナリティックスを使って、新卒人材プール全体に照らして応募者と合格者をベンチマークします。

SHLチームのサポートによって、ウェバー・ウェンツェルは以下のことができるようになりました。

  • 事務所で成功する可能性が最も高い候補者を見極めることができた
  • 選抜プロセスの流れを合理化し、選抜にかかる時間を低減できた
  • 公平で客観的な選抜を通してダイバーシティを増すことができた
  • 離れた場所で受検できるオンラインアセスメントやSNSコミュニケーションを通して、候補者経験を改善できた
  • 応募者や合格者が南アフリカやグローバルのマーケットでベストの人材であることの明確な証拠が得られた

タレント・アナリティックスを使って、ウェバー・ウェンツェルは合格者のコンピテンシーを応募者のものと比較したり、南アフリカの大卒者全体に対してベンチマークしたりできました。合格者は応募者グループよりもベンチマークグループよりもかなり優れていました。多くの場合、合格者はグローバルでの法律事務所の人材プールよりも優れていました。

人事部長のリゼット・ブルックスは次のようにコメントしています。「タレント・アナリティックスは、我々が人材プール全体よりもリーダーシップポテンシャルが2倍高い新卒者を惹きつけて採用していることの明確な証拠を我々に与えてくれました。我々は今は、明確なリーダーシップポテンシャルを持つ新卒者をより速く、より公平に、より正確に採用しています。それが、我々の雇用者としてのブランドを向上させる役に立っており、ビジネスを成長させるために必要な将来の人材を我々に与えてくれています。」

(© SHL. Translated by the kind permission of SHL Group Ltd. All rights reserved)

訳者コメント

南アフリカの大手法律事務所が新卒の弁護士候補者を採用する際に、アセスメントを活用している事例です。優秀な人材を獲得するためのツールとして活かされていることが伺えます。

文責:堀 博美

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