堀 博美のSHLグローバルニュース

このコーナーは、イギリスのSHLグループがお客様に向けて発信している様々な情報を日本語に翻訳してご紹介するものです。主にグループのネット配信「SHL Newsletter」や広報誌「Newsline」、HPから記事をピックアップしています。海外の人事の現場でどんなことが話題になっているのか、人材マネジメントに関して海外企業はどんな取り組みをしているのかをお伝えすることで、皆さまのお役に立てればと願っております。

今回は、2010年9月29日にグループからプレスリリースされた記事を取り上げました。

第60回 iPQを発売

SHLがOPQをiPhoneで実施できるようにすることを発表しました。次世代の人材アセスメントをリードする開発で、これによって受検者がどこでも受検できるようになるなどさらに便利になります。

この商品はiPQと呼ばれ、科学的に頑健なアセスメントとしてiPhoneでダウンロードできる初のアプリケーションです。ユーザーはPCや紙で実施するのとまったく同じようにアセスメントを実施できます。実施後、携帯電話がSHLサーバーにつながり、フィードバックレポートが出力され、携帯電話に送られます。

当初、受検者は自分でアプリケーションを購入、OPQを実施して直接送られてくるキャリアガイダンスレポートを受け取ります。そのレポートにはOPQによって明らかにされた興味やパーソナリティ、移転可能スキルに基づいて考えられる仕事の選択肢が示されます。このアプリケーションは今年の年末に利用可能になる予定です。

携帯電話によるアセスメント実施が企業の採用プロセス全体に組み込まれるよう、現在、開発が進行中です。アンディ・ロス(SHL情報テクノロジー主席オフィサー)は次のように述べています。『応募者にiPhoneでアセスメントを実施する選択肢を与えることによって、我々のクライアントは潜在的な応募者層に手を伸ばすもうひとつのチャネルを持つことができます。一部の人にとってはより便利なチャネルでしょう。このことは、優れた企業ブランドを構築・維持するための中心は肯定的な採用経験であるという我々の研究成果に沿っています。』

ロスは続けて次のように述べています。『イノベーションは我々がクライアントに提供するもののうち大きな部分を占めています。ですから、受検者のニーズに合ったやり方で我々が彼らに接触できるよう、我々は受検者と同じ立ち位置にいる必要があるのです。携帯電話でアセスメントが利用できるようにすることは我々にとって自然の流れであり、今後も投資し続けたいと考えています。』

SHLからのもうひとつのイノベーションはビデオベースの新・状況判断テストです。俳優が演じる設問ビデオを受検者に見せることで大量採用に対応でき、その職務が本当に自分に合っているかを受検者が判断することを支援できるよう設計されています。ニーズに合わせて業界や会社ごとにカスタマイズでき、また、俳優の代わりにアニメやアバターを使うこともできます。

(© SHL. Translated by the kind permission of SHL Group Ltd. All rights reserved)

訳者コメント

日本で2008年7月に発売されたiPhoneは、2009年以降急速に普及が進んだようです。通勤電車の中で画面にタッチしている風景もよく見かけるようになりました。

今回の記事を読んで、テストはいったいどこに向かっているのだろう、と思い巡らしました。測定手段の多様化によって、受検者やユーザーにとっての利便性は間違いなく高まります。一方、受検者の持ち味を客観的に把握し、組織の中でどう生かせるかの指針を提供することが人事テストの本質です。この本質の追求と利便性の追求、どちらもはずすことはできません。

日本エス・エイチ・エルでもiPhone、iPadでOPQを受検できるシステムの開発を試験的に進めており、ほぼ完成しています。お客様のニーズがあれば、採点・レポーティングも含めたトータルな試験システムを構築することも可能です。

文責:堀 博美

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