堀 博美のSHLグローバルニュース

このコーナーは、当社がライセンス契約を結んでいるSHL Group Ltd. がお客様に向けて発信している様々な情報を日本語に翻訳してご紹介するものです。主にユーザー向けネット配信、HP、プレスリリースなどから記事をピックアップしています。海外の人事の現場でどんなことが話題になっているのか、人材マネジメントに関して海外企業はどんな取り組みをしているのかをお伝えすることで、皆さまのお役に立てればと願っております。

今回は事例をご紹介します。

第272回 HIPOソリューション事例:ブリストル・マイヤーズ スクイブ

バイオ医薬品のリーダーへの転換を支援するために、ブリストル・マイヤーズ スクイブはハイポテンシャル・ソリューションを活用し、狙いを絞った能力開発で風土変革と戦略的人事を実現しています。

ブリストル・マイヤーズ スクイブ

  • グローバルなバイオ医薬企業
  • 売上高166億ドル(2015年)
  • 革新的な医薬品を開発し、重症患者に届ける
  • バイオスペース調査で、働きたい製薬会社の8位
課題
  • 先進的なバイオ医薬企業への転換を完結すること
  • 全階層にコアバリュー(パッション、アカウンタビリティ、スピード、イノベーション)を組み込むこと
  • マネジャーにロータッチでコスト効率の良い能力開発を提供すること
結果
  • 評価者の99%が肯定的な行動変化を認めた。
  • より機敏でアカウンタブル、イノベーティブな企業になることに役立った。
  • 時間が節減され、より戦略的なビジネスパートナーになれるよう人事が解放された。

バイオ医薬企業にとってのチャンスはすでに巨大であり、それはますます成長しています。バイオ医薬企業はグローバルな医薬マーケットの約20%を占め、毎年8%以上成長しています(業界全体の速さの2倍)。

ブリストル・マイヤーズ スクイブ(BMS)は、このダイナミックな領域で成長を継続するには進化し続けなければならないことに気づいていました。バイオ医薬企業であることに伴う付加コストや複雑さ、規制監督は、人材プロファイルに顕著な変化が必要であることを意味します。人事部長のElinora Pisantiは次のように説明しています。

「BMSは、有力製薬企業からメジャーで先進的なバイオ医薬企業への大きな転換の途上です。しかし、それには我々が今までと異なるやり方で仕事をすることが必要です。より速く動き、個人のアカウンタビリティをより大きくし、組織全体に渡ってイノベーションを育てなければなりません。自分たちができることの境界を競合会社以上に押し上げたいのです。」

Pisantiとその同僚たちにとって、それはBMSのマネジャーたちの能力開発に新しい重点を置くことを意味しました。「パッション・アカウンタビリティ・スピード・イノベーション」という風土変革をもたらすBMSの戦略とコアバリューを示して伝える中心はマネジャーたちだからです。

「マネジャーたちに働きかけて彼らのマネジメント能力を高めることによって、組織の全階層に我々のバリューを組み込むことが必要でした。彼らによりオープンでインクルーシブになってもらって、彼らのチームをよりアカウンタブルにしたいのです。」

グローバルとローカルの両方でSHLはBMS のパートナーとして選ばれています。BMSはSHLの営業有効性に関するインサイトとベストプラクティスの長年のユーザーです。BMSの成功に必須のコンピテンシーを能力開発する最初のステップとして、Pisantiは我々のHIPOアセスメントに目を向け、BMSイタリアの高業績者74人の真のリーダーシップ・ポテンシャルを理解しようとしました。

その後、SHLのDevelopment Coachツールを活用し、HIPOアセスメントによって明らかになった個々人の課題領域を能力開発しました。Development Coachは体験型のオン・ザ・ジョブ・ラーニングができるもので、フォーマルな教室型トレーニングの3倍の効果があることが実証されています。このクラウド・ベースのアプリケーションは、マネジャー各人をそれぞれのユニークな能力開発ニーズに狙いを絞った学習活動に導きます。このツールはその革新性と適応性によって、最近、イタリアの雑誌Persone and Conoscenzeからコーチング特別賞を受けました。

Development Coachの大きな利点は人事と現場マネジャーの負荷の多くが取り払われることだ、とPisantiは述べます。「人々は自身で、自分のペースで学習できます。我々を巻き込む必要がないため、我々がローカルのアカウンタビリティや自給自足についての人事目標を遂行することに役立ちます。Development Coachはまさに我々が求めていたものでした。」

BMSはまたSHLと協力して、BMSイタリアのマネジャーと社員400名に対して一連の能力開発のウェビナーやワークショップの内容を設計し、実施しました。それには特定グループの社員に合わせてのメッセージ発信も含まれます。「セッションでは能力開発におけるベストプラクティスが紹介されました。能力開発計画をパフォーマンスにより緊密につなげることができ、タイミングの良いフィードバックの重要性を全員が理解することに役立ちました。」(Pisanti)

参加者および会社全体が能力開発プログラムを肯定的に受けとめました。Development Coachによる学習プログラムの後、各参加者は、プログラムの狙いに沿った行動変化が見られたかどうかを評定者に尋ねる360度評価を受けました。結果はほぼ満場一致で、評価者の99%が、プログラム参加者に肯定的な変化を見たと証言しました。参加者もまた非常に肯定的な意見で、73%が同僚にDevelopment Coachを薦める、と述べています。

能力開発をより緊密にビジネスニーズに沿わせたことで、SHLはBMSの風土変革の推進を支援したとPisantiは述べます。「我々のバリューを組み込んで風土の一部にするための大きな基盤ができました。リーダーが部下についてどう話すかや部下の才能をどう伸ばすかが変わりつつあります。能力開発を測定して追跡する力をSHLが我々に与えてくれました。」

BMSは現在、世界一流のバイオ医薬企業への転換を完成させ、人事が進化してより戦略的なバリューを遂行することを支援するような、効果的な能力開発プラットフォームを持っています。「より機敏でアカウンタブルでイノベーティブな行動を我々が組み込むことをSHLが支援してくれました。社員が自分のキャリアについてよりアカウンタブルになることを支援することによって、SHLは人事が真に戦略的なビジネスパートナーになることを可能にしてくれました。」

(© SHL. Translated by the kind permission of SHL Group Ltd. All rights reserved)

訳者コメント

BMSはSHLグループが過去属していたCEB社の長年のユーザーで、その縁で各国でSHLアセスメントツールを活用しています。残念ながらDevelopment Coach(Eラーニングツール)はまだ日本語化されていませんが、リーダーシップ・ポテンシャルの見極めについては日本でローカライズしたいくつかのツールがあります。ご興味のある方はぜひお問い合わせください。

(文責:堀 博美)

バックナンバー

2019年
2018年
2017年
2016年
2015年
2014年
2013年
2012年
2011年
2010年
2009年
2008年

学会発表論文