堀 博美のSHLグローバルニュース

このコーナーは、イギリスのSHLグループがお客様に向けて発信している様々な情報を日本語に翻訳してご紹介するものです。主にグループの広報誌やユーザー向けネット配信、HPプレスリリースなどから記事をピックアップしています。海外の人事の現場でどんなことが話題になっているのか、人材マネジメントに関して海外企業はどんな取り組みをしているのかをお伝えすることで、皆さまのお役に立てればと願っております。

今回はCEB知的能力テストの活用事例をご紹介します。

第210回 事例:スイス陸軍士官学校

スイス陸軍士官学校は非常に緻密で高度なスキル、能力、人物特性を求めます。士官候補生の勉学の成功度予測を支援できるような知的能力テストをCEBが提供しました。

スイス陸軍の士官には、非常に緻密で高度なスキル、能力、人物特性が必要です。陸軍士官学校に入学するためには、候補者全員が選抜プロセスの一部としてアセスメントセンターを受けなければなりません。3日間のアセスメントセンターでは専門家が候補者の行動やパーソナリティをモニターして評価します。グループ演習や個人演習での候補者の行動が観察され、求められるスキルが見極められます。

しかし、士官学校に入るための準備段階であるスイス連邦工科大学での勉学には学術的な理解力と同時に知的能力が必要です。そこで、学生の評価プロセスの中で知的能力テストを使用する、という決断が下されました。

陸軍士官学校は、使用されるテストの信頼性と妥当性が継続するよう、アセスメントセンターの基準を常にモニターしています。1995年に基準が見直され、2001年にもさらなる検討が行われました。2回目の検討では、学術レポートの成績と士官学校の合格率の関係だけでなく、CEB知的能力テストの結果と合格率の関係が吟味されました。

知的能力テストの結果は、理路整然と考えて問題を解決する学生の能力についてさらなる情報を提供します。CEB知的能力テストはスイスの言語である3つ(ドイツ語、フランス語、イタリア語)の全てで利用できますから、候補者の母国語が何であれ、全員が公平かつ客観的に扱われていると確認できます。

プロジェクトの結果は、知的能力テストの成績の高い人が、社会的スキルがモニターされるアセスメントセンターでも成功する確率が高いことを示しています。テスト結果はまた、候補者がトレーニングを経て正式な士官になれる成功率の指標として極めて有益でした。

もともとのアセスメントセンター(2001年まで実施)は知的能力テストにあまり重点を置いていませんでした。しかし、2001年の研究結果のおかげで、CEB知的能力テストは現在選抜プロセスでかなり大きな重みをもつようになりました。実際、候補者が選抜でぎりぎりのところにいる場合、その人の知的能力テストの結果で決まります。

(© SHL. Translated by the kind permission of SHL Group Ltd. All rights reserved)

訳者コメント

スイス陸軍士官学校の候補者選抜で知的能力テストの結果が活用されている事例です。知的能力が様々な業種、職種において有効な指標であることが改めて認識されます。

(文責:堀 博美)

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