堀 博美のSHLグローバルニュース

このコーナーは、イギリスのSHLグループがお客様に向けて発信している様々な情報を日本語に翻訳してご紹介するものです。主にグループのネット配信「SHL Newsletter」や広報誌「SHL News」、HPプレスリリースなどから記事をピックアップしています。海外の人事の現場でどんなことが話題になっているのか、人材マネジメントに関して海外企業はどんな取り組みをしているのかをお伝えすることで、皆さまのお役に立てればと願っております。

今回は、SHLグループ広報誌SHL News最新号(11年春号)から、SHLグループ顧客調査結果に関する記事をご紹介します。

第69回 顧客調査結果:貴社の人事課題を理解するために

結果から、採用だけでなく能力開発にもアセスメントを使っている企業が、最も大きなメリットを享受していることがわかりました。採用の前と後の両方でアセスメントを実施していると回答した企業のうち、66%が「最高クラス」カテゴリーに入ります。(*「最高クラス」とは、アバディーンによる分類で、社員の業績事評価、後継計画、配属先上司満足度をベースにした主要指標の採点で上位20%の企業)

結果は、人事アジェンダを推進するものについて、概ね、世界的にかなりの合意があることを示しています。事業戦略遂行のための人事優先事項に関する質問には、ほとんどの企業がやはり人材マネジメントサイクルを回答しました。「人材獲得」が重要であると回答した企業が71%、社員の「パフォーマンス・マネジメント」と回答した企業が70%、「エンゲージメント/動機付け」が68%です。

明らかに、多くの企業にとって、特にイギリスでは、人事投資への見返りは、より効果的な採用プロセスだけでなく、最終的に高業績のエンゲージした社員という点で測定されるようです。自社の人事戦略の有効性をどう測定するかについて、1〜5点(5=非常に重要である、1=全く重要でない)で採点してもらいました。回答したお客様の平均点は、「社員パフォーマンス」が4.4点で、1位の「採用の質」(4.5点)に続く2位でした。3位は「エンゲージメント/動機付け」(4.2点)です。興味深いことに、おそらくイギリスの経済回復スピードの遅さにある部分影響されているのか、「社員パフォーマンス」が「採用の質」を上回ったのはイギリスのお客様だけでした(「社員パフォーマンス」4.4点;「採用の質」4.2点)。

2010年3月のアバディーンのデータによると、「最高クラス」企業の44%が、アセスメント・プロバイダーを選ぶ重要基準は「アセスメントの統合」であると見ています。この点は我々の調査結果にも出ています。Automated Tracking System(ATS:自動追跡システム)やEmployee Performance Management System(EPM:社員業績管理システム)とアセスメントとの統合がますます増えています。回答企業の40%がATSを持っており、そのうち42%がアセスメントをそのシステムと統合しています。EPMシステムを持つ企業はさらに多く69%、うちアセスメントを統合しているのは53%でした。

本グローバル調査に参加くださいましたお客様に御礼申し上げます。これらの調査結果を生かし、今後も貴社の課題に沿ったサービス改善を継続していく所存です。

(© SHL. Translated by the kind permission of SHL Group Ltd. All rights reserved)

訳者コメント

このグローバル調査については、本グローバルニュースでもSHL顧客にとってアセスメントが事業業績にプラス影響(アバディーン調査結果) (第57回 2010/8/30)でご報告しました。前回は他社ツールを使用している企業と比較しての分析報告でしたが、その後、SHLグループの顧客についてさらに掘り下げて分析しています。

今回の調査結果からの示唆は、「採用から入社後のパフォーマンス管理までの一貫した流れがアセスメントツールに求められている」ということです。企業活動のグローバル化に伴い、本文にあるATSやEPMの普及によってこの流れは加速されていくのかもしれません。

文責:堀 博美

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