アセスメントに関するFAQ
アセスメントに関して、お客様から寄せられたさまざまな疑問に、各種勉強会の講師が回答させていただきます。
「アセスメントに関するFAQ」は「人事アセスメントFAQ」としてリニューアルし、YouTubeで更新していきます。ぜひ、そちらもご覧ください!
オンライン面接が浸透したことによって、面接時にカンペ(情報をまとめたメモ)を準備して臨む応募者が増えています。この点についてどう思われますか?
私個人の意見としては、面接が発言した内容の正確さや記憶力を問うような「テスト」としての位置づけを持たないのであれば、いわゆる「カンペ」を持参して面接に臨むことについては特に問題無いのではないか、という立場です。
面接は一問一答の試験ではなく、あくまで対話(コミュニケーション)を通して応募者のことを深く知り、得られた情報をふまえて自社として採用すべき人材かを判断することが重要です。そのためには、応募者が話すエピソードに対して面接官側が深堀り質問を繰り返すことが望ましく、まずは応募者から対話のきっかけとなる話題や情報を出してもらう必要があります。カンペがあることで応募者が緊張せず、自身の経験をスムーズに伝えやすくなるのであれば、結果的に面接官の深堀り質問もスムーズに進みやすくなり、応募者の経験を知るうえで良い効果をもたらすのではないでしょうか。
ちなみに、応募者がカンペを使って面接に臨んでいるかどうかについては、面接中の目線の動きや、質問に対する回答の流暢さ(用意した情報とそうでない情報との間で、回答の仕方が変わりやすい)などから、比較的見て取れることが多いです。
文責:河合靖弘
オンライン面接を2名の面接官で担当します。面接の進め方にはどのような方法がありますか?
複数の面接官で面接を担当する場合には、一般的に以下のような進め方があります。
- 「相互型」 制約を設けず、複数の面接官が自由なタイミングで質問を行う方法
- 「時間型」 各面接官の持ち時間を予め決めておき、時間が来たら次の面接官に質問を譲る方法
- 「項目型」 面接官によって確認する評価項目を予め決めておき、質問すべき内容を分担する方法
オンライン面接の場合には、面接官側もそれぞれ独立した部屋などからアクセスする(=1つの部屋に同席して面接を担当しない)ケースも多いかと思います。その場合はお互いに質問するためのタイミングがとりにくく、「相互型」の面接では進めにくい場合もあります。予め面接官同士で、面接の進め方や役割分担などについて、事前に打合せを行っておくことが望ましいです。
なお、いずれの進め方であったとしても、自身が質問している内容や時間かどうかに限らず、面接中は常に応募者の話を傾聴することを意識してください。応募者は対話をしている面接官だけでなく、同席している面接官が自分の話に興味を持ってくれているかどうかを、しっかりと観察しています。
文責:河合靖弘
今年就職活動を行う学生は、学生生活の大半をコロナ禍で過ごしたこともあり、思うように活動が出来ていないかと思います。学生の経験を確認するためには、コロナ流行前にあたる高校生の頃のエピソードを確認すべきでしょうか?
コロナウイルスの流行によって学業だけでなく、サークル活動やアルバイトなど、様々な面で行動を制限されてしまった学生も多いです。ご質問にもあったように、学生が話す自己PR、いわゆる「ガクチカ」で、高校生の時の取り組みを話す方も増えてきているようです。
その際には、意図的に高校生の時のエピソードを話すよう面接官が誘導するのではなく、「学生時代に一番力を入れて取り組んだことについて教えてください」などと尋ね、学生自身が話したい話題をふまえて情報を引き出すようにしてください。
ただし、学生側から大学生時のエピソードが全く語られない場合には、「大学生ではどのような取り組みに力を入れたのですか」などと尋ね、その取り組みを確認してください。コロナによる影響は環境による個人差も大きいため、活動を大きく制限されてしまった学生がいることは事実ですが、自分なりに創意工夫し活動を続けた学生と、コロナ禍を理由に全く行動しなかった学生とでは、大学生活を通じて得られた経験に大きな差が生じます。
コロナに限らず、外部環境が大きく変化してしまった際に、既存の価値観に縛られることなく、環境に応じて自分の行動や考えを柔軟に変容できることは、これからのビジネス場面では非常に重要な要素だと考えます。採用面接においても、こうした環境変化への柔軟さについて、これまでの経験を尋ねることで応募者の特徴を確認できるとよいでしょう。
文責:河合靖弘
先日、御社で適性検査を活用した能力開発研修を受けた。その際、「"SMART"を意識して目標と行動計画を立てるとよい」と教わったが、これは御社独自の考え方なのか。
"SMART"の概念は、1981年にジョージ・T・ドランという経営コンサルタントが提唱したのが初めてと言われています。
元々は経営・管理職向けに「効果的な目標と行動計画の立て方」を説いたもので、以下の点を意識するとよいとされています。
- S(Specific):領域を限定する
- M(Measurable):進捗状況を定量化できる指標を持つ
- A(Assignable):誰が行うかを明確にする
- R(Realistic):現実的に達成できる結果を述べる
- T(Time-related):期限を指定する
その後、多くの企業や個人が研究を重ね、様々な独自の"SMART"が生まれました。
当社の能力開発研修では以下のように定義しており、職位に関わらず、参加者が目標と行動計画を立てる際の参考にしてもらっています。
- S(Specific):具体的に記述する
- M(Measurable):進捗状況や結果を測定できる
- A(Achievable):達成可能である
- R(Relevant):業務や(能力開発する)本人に関連する
- T(Timed):期限がある
経営・管理職以外も活用できるようにするために、言葉は少し変化しましたが、「(画餅にならない)効果的な目標と行動計画を立てる」という"SMART"の本質は変わっていません。
文責:清野剛史
倫理観を面接で評価したい。
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