アセスメントに関するFAQ
アセスメントに関して、お客様から寄せられたさまざまな疑問に、各種勉強会の講師が回答させていただきます。
「アセスメントに関するFAQ」は「人事アセスメントFAQ」としてリニューアルし、YouTubeで更新していきます。ぜひ、そちらもご覧ください!
面接官の評価がぶれてしまう要因には、どのようなものがありますか?
評価ツール(評価シートやマニュアル)や評価項目そのものの問題もありますが、ここでは面接官に起因するものに絞って3つご紹介します。
- 評価項目の理解度:定義を十分理解できていない、または独自の解釈をしている
- 評価のレベル:評価の甘辛が面接官によって異なる
- 面接スキル:進め方や質問の仕方が適切ではなく、評価に必要な情報を得られない
1や2は、評価項目の定義や判別指標を明確にして口頭で説明する機会を設けたり、面接官同士で同じ面接映像を観て、意見交換や評価のすり合わせをしたりすることで、ある程度改善できます。
3は、
- 質問が思い浮かばず、沈黙の時間が長くなる
- 詰問口調のために相手が委縮してしまい、情報を得られない
- "成果"の確認はできるが、そこに至る"背景"の確認が不十分
など、面接官によって癖や課題は異なるため、一律に対策や注意点を伝えても効果はありません。
それよりも、適切な知識・経験を持った面接官に面接の様子(模擬面接でもよい)を見てもらい、その人に合った指摘・アドバイスをもらうことが改善への近道になります。
文責:清野剛史
オンラインと対面で、面接の評価指標は変えるべきですか?
自己流で面接官としてやってきましたが、離職者が続いたことで、自信を無くしてしまいました。今後に向けて何か良い改善方法はあるでしょうか。
面接に同席し、面接官の方の対話の仕方や評価結果を拝見していると、その方の特徴がよくあらわれていることがあります。
例えば次のようなものです。
- 人あたりのよい謙虚そうな学生を好む、または頭の回転のよさそうな学生を好む
- 評価が全体的に辛い、甘い、真ん中ばかりである
- 学生の発言内容をまとめすぎる、物事へ取り組むきっかけを聞くが結果は聞かない
非常に興味深く拝見していますが、客観面接を行う場合、こうした特徴は注意も必要です。
採用基準と面接官の特徴(好み)の方向性が合致している場合は、それほど問題ありません。
しかし、基準と合致していない場合には、改善が必要です。個人的な好みが、評価に悪影響を及ぼしている可能性があるからです。
また、対話の仕方に関する特徴は、一見あまり大きな影響を及ぼさないように見えますが、評価のための情報収集が難しくなる場合があります。
面接官が自分自身の特徴、「癖」を把握していれば、何らかの対処をすることが可能です。
評価をした面接シートや過去の評価結果が手元にあれば、評価点の分布や記録でご自身の評価傾向を把握することができるでしょう。
また面接のロールプレイを行い、第三者からフィードバックを得ることで、ご自身の対話の仕方の特徴に気がつくことも可能です。
少なくとも一回は、ご自身の面接の様子を第三者に見てもらい、客観的なフィードバックをもらってから本番に臨むと良いでしょう。
文責:藤原明香
期のはじめに自己啓発を目的とした行動計画を立てましたが、日々の業務に埋没してしまいなかなか継続できません。
私が研修の時によく例え話として使っているのが、「行動の歯磨き化」です。その意味は、
- 最初の頃は好きではないが、
→生まれつき歯磨きが好きな幼児はあまりいない - やらないことが気持ち悪く、
→やることが自分の中で当たり前 - それほどの労力を費やさず
→ちょっとの意識で継続しやすい - 効果が見えやすい
→虫歯にならない、歯石が付かない
どのような能力開発項目でも、最初はなかなか重い腰が上がらないかもしれませんが、やらないことが自分でも気持ち悪く、当たり前の習慣として定着するまでは、「意識して」継続してみてください。
良い行動習慣が、意識せずとも実行に移せている「歯磨き」のように定着してしまえば、おのずとその能力は強化されているはずです。
文責:藤原明香
昨年から面接官として新卒採用の面接に携わっています、会社の面接官向け研修でロールプレイも実施して本番に臨んだのですが、思うように学生から情報を収集することができませんでした。来年度に向け、さらにブラッシュアップするために、何か良い方法はありますか。
面接官として稼働する前にしっかりと研修を受けられたとのことなので、その時のフィードバックを是非本番でも活かしてみてはいかがでしょうか?
- ロールプレイの際に注意されたこと
- ご自身の面接官としての特徴や弱み・強み
- 比較的多く収集できていた学生の情報
- 情報収集の際に見落としやすかった観点
- 質問の際に見られる、ご自身の思い込みや考え方の癖etc……
これらの情報を記録として残し、本番の際にも手元に置きます。
面接の実施後に、改めてご自身でも自己点検してみてください。
都度、振り返りながら面接官としての経験を重ねることで、面接のスキルが飛躍的に向上するはずです。
当社が行っている講師派遣型の面接官向け研修では、ロールプレイ時に見られた言動をもとに面接官としての強みや課題点を記したフィードバックシート、言わば面接官としての通信簿をお渡ししています。(※オプション)
フィードバックシートの詳細は当社担当コンサルタントにお尋ねください。
文責:藤原明香
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