アセスメントに関するFAQ
アセスメントに関して、お客様から寄せられたさまざまな疑問に、各種勉強会の講師が回答させていただきます。
「アセスメントに関するFAQ」は「人事アセスメントFAQ」としてリニューアルし、YouTubeで更新していきます。ぜひ、そちらもご覧ください!
WEB面接の注意点を教えてください。
Q.509でも回答しましたが、新型コロナウイルス感染症の拡大でWEB面接の導入が進み、当時回答した「1.面接開始前のアイスブレイクを入念に行う」の必要性は薄れたように思います。その他、注意点を付け加えるとしたら「声」と「照明」です。低い声は、マイクが音を拾いにくいので実際よりも小さく聞こえます。照明は、確度や輝度によって顔色が悪く見えることがあります。いずれもエネルギーの印象評価にマイナスの影響を与えますので、面接官は印象ではなく、応募者が話している内容そのものに注目してください。なお、面接官側も、低い声・暗い部屋では応募者に同様の印象を与えてしまいます。声のトーンや照明に注意して面接に臨んでください。
文責:清野剛史
最近の学生は大学で面接対策をしてきているのか、きれいにまとまってはいるものの、話がどうも嘘っぽい。何か良い質問はないですか?
評価者に事前情報(前の評価結果や履歴書など)は渡すべき?先入観につながるのでは?
実施する演習によって異なります。
行動そのものを評価するタイプの演習(例えばグループ討議など)は不要です。評価に関連する情報を引き出すために、その場で評価者が新たな刺激を考える必要がないためです。
一方、面接の場合は、評価者が適切な刺激を与えることで(この場合は質問をすることで)、評価に関連する情報を引き出す必要があります。そのためには、学生に関する基礎情報を知っていた方が質問が考えやすくなり、限られた面接時間を有効に活用できます。当然ながら、面接官には、「学生の事前情報は、情報を引き出すための材料であり仮説にすぎない」ことを周知しておくことが肝要です。
文責:藤原明香
一見すると和やかに語ってくれる学生でも、何となく違和感を感じることがあります。このもやもやの正体は何でしょうか?
これまで経験で無意識に蓄積されたデータベースとの乖離ではないでしょうか?
客観評価と比べて、悪いことの代表例として挙げられることが多い主観評価ですが、非常に有益な情報をアラートとして、知覚させてくれることがあります。例えば、人は嘘の笑みを浮かべている時、口の周りの大頬骨筋を上げることはできますが、眼輪筋を動かすことはあまりありません。よく言われる「目が笑っていない」というものです。また、嘘の表情は本物の表情よりも不自然に長く続いたり、余韻を残さず表情が突然消えるという特徴があります。
このような特徴は、言語化して意識せずとも、過去の経験と照らし合わせ瞬時に「違和感」として処理されます。主観は大量の情報を瞬時に処理する(そのためにあえて言語化しない)ための、優れた機能と考えられますが、合否のエビデンスとしての客観性に欠けます。主観で感じた違和感を手掛かりとしてより詳細な質問を重ね、客観的な情報を収集してください。
文責:藤原明香
面接での禁止質問について、頭では理解しているつもりだが、これは企業モラル的な観点から禁止なのか、法的リスクがあって絶対やってはいけないレベルのものなのか、どちらにあたるのか?
直ちに罰則を受けるわけではありませんが、、両方の面でリスクはあります。
企業イメージという観点では、応募者の中には、厚労省からの指針として禁止事項が提示されていることを知っている方も少なくありません。就職活動中の方を対象としたアンケートでも、嫌だった面接時の質問項目としてよく挙がっています。企業側のコンプライアンスを遵守する姿勢が問われていると思ってください。
また、法的リスクという観点から申し上げると、禁止事項として挙げられているような観点の個人情報の収集は認められていません。不適切な質問で不当に個人情報を収集した場合は、職業安定法に基づく行政指導や改善命令等の対象となる場合があります。また、改善命令に違反した場合は、罰則(6ケ月以下の懲役又は30万円以下の罰金)が科せられる場合もあります。
文責:藤原明香
ご質問
お気軽にご質問をお寄せください。
※お送りいただいた全てのご質問を掲載するわけではございません。また質問内容を抜粋して掲載する場合がございます。
あらかじめご了承ください。
- 日本エス・エイチ・エルの公開セミナー
- 選ばれる理由
- セミナーを探す
- 講師一覧
- セミナーご受講の流れ
- セミナー参加者のご感想
- 人事アセスメントFAQ