アセスメントに関するFAQ
アセスメントに関して、お客様から寄せられたさまざまな疑問に、各種勉強会の講師が回答させていただきます。
「アセスメントに関するFAQ」は「人事アセスメントFAQ」としてリニューアルし、YouTubeで更新していきます。ぜひ、そちらもご覧ください!
今年はじめてグループ討議の評価を担当しました。声の小さな学生がいて、発言をしているものの評価者である私には聞き取りにくいことが多く、評価に苦労しました。評価に必要な発言が聞き取れるよう、「発言の際には皆に聞こえるよう、もう少し大きな声でお願いします」などと、討議中に伝えても構わないでしょうか?
確かに、声が聞こえにくい場合は評価に悩みますね。
ただ、「全く発言が聞こえない」という場合以外、討議中に注意をすることは避けてください。討議の妨げになりますし、注意を受けた応募者がより緊張してしまう可能性があるためです。
「声が聞こえにくい」応募者が多い場合、応募者側の理由だけでなく、環境が問題である可能性があります。
例えば、1つの部屋で複数の討議を同時に実施するなど、静かな環境を用意できなかった場合に参加者の発言が聞き取りにくくなることがあります。
或いは、常に厳しい表情で討議を見守る評価者の顔が見えるような位置に座った場合に、応募者が緊張してしまう可能性があります。
このような場合には、討議を行う環境を変更することが望ましいといえます。
環境を変更できない場合など、グループ討議開始前の実施管理で、「討議中は皆に聞こえるよう少し大きな声で発言してください」と伝える方法があります。貴社においては実施環境はどうであれ、一律に同様のアナウンスをされてはいかがでしょうか。
伝える際の注意点として、以下の2点が挙げられます。
- 「評価者に聞こえるように」などと、参加者に評価者の存在を意識させるような伝え方はしないこと
- 一度討議を開始したら、例え声が小さい参加者がいたとしても再度アナウンスをしないこと
(討議を開始したら、いかなる場合でも実施管理者は口を挟まない)
あくまでも「聞き取れた範囲」「観察できた行動」から評価を行うことを徹底してください。
文責:小松弓恵
グループ討議カテゴリのセミナー:グループ討議セミナー
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