アセスメントに関するFAQ

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2912015/07/01グループ討議

今年から、選考フローにグループ討議を導入することを考えています。しかしながら、「他のメンバーの影響を受けやすい」という考えから、導入に反対するものもいます。反対派を説得する上で何かよい方法はないでしょうか。

ご指摘の通り、グループ討議には「同じグループのメンバーの影響を受ける」というデメリットがあります。このようなメンバリングによる影響を軽減する方法として、代表的な方法を4つ挙げたいと思います。

  1. 討議の時間を一定以上確保する
  2. メンバリングの際、メンバー間による有利不利が出ないように配慮する
  3. 討議後、質疑応答の時間を設ける
  4. 討議以外に、プレゼンテーションや紙面によるアウトプットを求める

それぞれについて、簡単に解説します。
まず1番目は、多弁な(しかし内容を伴わない)参加者がグループに含まれていた際に有効です。そのような参加者が討議を混乱させたとしても、その影響力が持続するのはせいぜい30分程度です。そのため、討議時間を40分以上確保することにより、他の参加者が結束し、多弁な参加者に対抗することが可能になります。
2番目は、グループ内での少数派の発言力が低下することを防ぐための手段です。例えば、学校、学部、性別など、ある一定の属性を持つ参加者が、グループ内で多すぎないように配慮します。
3番目は、討議中に発言数が少なかった参加者がどのような思考のプロセスを持っていたか、質疑応答によって評価の補足材料を得ることが出来ます。
4番目は、討議中の発言量の影響を軽減するための手段です。質疑応答と同様、思考のプロセスを確認することができます。
3、4番の方法は、特に分析力を厳密に評価したい場合、有効な手段になると考えます。

文責:藤原明香

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