人事部長からの質問

2006/05/17 748

採用って好みでしょうか。

「動物占いの件(Q719)、 回答ありがとうございました。楽しく読ませていただきました。 就職活動が終わり、某自動車会社から内定をいただきました。ほとんどの自動車会社を受けたにもかかわらず、系列部品メーカーを含め同じグループからしか内定がでませんでした。採用の好みってありますか?」というご質問です。人柄がしのばれるお手紙です。燃料電池開発の研究をしておられるので、全自動車メーカーから内定がでてもおかしくないと思います。やはりご指摘のような「好き嫌い」が働いているのでしょうね。コンピテンシー採用とか世間でよくいいますが、現実には肌合いがあわない人はどんなに能力が期待できても「朋に謀るに足る」とは思わないのですね。質問者の方の文体ににじむ何かはまさに某自動車会社のスピリットそのもの。採用って好みだと思います。

文責:清水 佑三

2006/05/16 747

企業内評価問題のプロとして義務教育での評価のありかたを論評してください。

再三申し上げているように、私は学校教育についてとんと関心がない人間です。(愚息が)修学旅行でカネをかけてトランプをやった、という廉で学校から呼び出されたときにも「何でいけないのですか?」と先生に反対にお尋ねして顰蹙を買いました。学校教育を端(はな)からバカにしているのかもしれません。そういう次第で文科省が何を考えているのか、教育基本法の改正の狙いなどまったく興味がないのです。ただ、ご質問にある小、中学校での生徒への評価の件ですが、授業に割く時間と同じだけの時間を使って、評価のフィードバックを個人個人にしたらよいと思っています。そのあと生徒からの評判をきけば粗悪な教師を追放できます。

文責:清水 佑三

2006/05/15 746

採用業務とコールセンターの関係について。

多種多様の顧客から多種多様のコンタクトが携帯電話経由で求められる時代に入ってきました。以前は毛細血管のように張り巡らされていた地域小売店が顧客との接点、窓口になっていたのですが、商店街の終焉とともにそうした経路は消滅しコールセンターの時代が始まった印象があります。採用業務でも同じですね。コールセンターが各種の応募者とのやりとりに対応する時代に入ったと思います。その理由は、コールセンターのプロの人たちのほうが、派遣社員チームよりもホスピタリティという点で一日の長があるからです。また(新卒採用に限定して申し上げると)学生は夜間動物であり、会社の営業時間は陽の出ているうちだよといくら断っても真夜中の対話を好むからです。そういう意味でも24時間体制がとれるコールセンターの出番です。電子メールセンターもありえますがやりとりが記録に残るので考えものです。

文責:清水 佑三

2006/05/12 745

清水さんは建築家を志望したことがあると聞きましたが。

そんなことはないですね。どこから出た話だろうか。(もう少し早く生まれていたらですが)特攻を志願して、かっこよく敵艦に突入できないで、艦砲射撃によって撃ち落とされるか、整備または操縦不良で南海の藻屑となって消えていった人間だと思います。自分の気質、タイプからそれがいえますね。ただ、建築に対する興味、関心が異様に強いのも事実です。ひまさえあれば、米誌 “ARCHITECTURAL DIGEST”のバックナンバーを取り出しては眺めています。名建築家の競演といってよい雑誌で、もっぱら個人宅だけを扱っているのですが、見ていてあきません。外観だけでなく、部屋の中までみてとれるのがメッチャ楽しいのです。映画のシーンでもいろいろなタイプの家が登場しますが、この雑誌ほどのインパクトは受けません。ことによると深層で建築家志望なのかも。

文責:清水 佑三

2006/05/11 744

悪意、匿名の誹謗中傷攻撃についてどう思われますか。

「だいたい誰が何のためにやっているのか想像がつくが、あまりに執拗、悪質なので何らかの策を講じる必要があるように思う。インターネットは何とかに刃物ですね。」 と書いておられます。具体的に攻撃の内容が書かれていましたが、お困りのご様子、ずいぶんとお察しもうしあげます。私の考えは明瞭です。悪意、匿名の誹謗中傷によって、善意の市民または法人が(立証できる形で)被害を蒙ったら「被害届け」を出して警察、検察を動かすべきだと思います。市民、法人として税金を払う意味はそこにあると思います。刑事罰はそのために用意されているのです。ネットの書き込みの削除要求などは手ぬるいです。問題は“アマゾン”サイト上で良質な学術本に対してなされる類いの悪意の書き込みです。間違いなく意図的な同学による誹謗中傷なのだが、表面的には学術のお面をかぶっている。最低、極悪の非道ですね。呪い殺していい。

文責:清水 佑三