人事部長からの質問

2006/08/10 808

みんながお互いに腫れ物にさわるように口をきく時代を終わらせたい。

「応募者の多くは、丁寧、繊細、対人配慮組。当社で活躍しているのはその反対の人ばかり。優しく繊細な人をよしとするEQ主義はいい加減やめたらどうか。みんながお互いに腫れ物にさわるような変な社会はもういい。ぜひ、過保護に育てられた甘えん坊を見抜くツールを作ってください。」 と書かれていました。絶対反対の反対ですね。おっしゃるとおりだと思います。お互いが腫れ物にさわるような時代、とはよく言われました。はがきを封書にいれて送る時代って明らかにヘンですよね。戦争が起こると一変するでしょう。もう少し待ってください。私の「星占い」ではそういっています。

文責:清水 佑三

2006/08/09 807

全社的に女性社員の扱いに慣れていない。どうすればよいだろう。

「もともと男性ばかりの会社だったが、これからの時代、これではまずいということで少しづつ女性社員を増やしていこうと考えている。何かよいアドバイスがございましたらお願いします。」 ホームページのデザインを一変させてください。色と形が重要ですね。女性スタッフがクリエイティブを担当しているエージェントを使えばよいでしょう。オフィスレイアウトも一新させてください。やはり色、形、明るさ、風、匂いなどが大切です。男女共学に切り替えて成功した高校などを実地にみてまわり成功の秘訣を尋ねるとよいでしょう。

文責:清水 佑三

2006/08/08 806

女性管理職を増やすにはまず何をすべきか。

「トップからの指令で“ダイバーシティ・プロジェクト”がスタートした。事務局責任者の立場にいるが正直、何から手をつけていいかわからない。プロジェクトは全員が優秀な若手女性。私がヘンな指示をだして彼女らの幻滅を買いたくない。何をすべきか。」 とありました。当社も非優秀な男性高齢トップと優秀な多くの若手女性社員からなる構成なのでお気持ちは痛いほどよくわかります。二つの仕掛けを意識されたらどうでしょうか。一つは「採用」の問題です。女性構成員を増やすのです。もう一つは管理職登用のための「試験制度」を導入するのです。この二つをうまく稼動させると結果として女性管理職が今よりも確実に多くなってゆきます。女性は「試験」がきらいきらいといいながら好きだからです。

文責:清水 佑三

2006/08/07 805

親会社の人事制度を押し付けられる。有難迷惑。どうすればよいか。

分社化政策によってつくられた子会社は別にして、歴史も違い、社業も違うような子会社の場合、人事制度を親子で揃えようとするのは「百害あって一利なし」ですね。ヘンな喩えで悪いですが、肌の色の異なる外国人の子供を養子にして無理やり肌の色を変えようとするのと同じです。回答ですが、制度導入の是非を大上段から親と議論しないで、面従腹背、換骨奪胎大作戦をとるとよいと思います。どこからみても文句がつけられないほど言われたとおりにしているが、運用の妙で「避けるべきことはちゃんと避けている」ために「ありったけの創造性」を発揮するのです。親の庇護のもとで存続を許されている場合、ことによるとそのやりかたしかないかもしれません。

文責:清水 佑三

2006/08/04 804

店頭販売職で契約社員を多く雇っている。アルバイト感覚の払拭は可能か。

「正社員が2割、契約社員が8割の店頭販売主体の会社。契約社員でも店長に昇格することができる仕組みをとっているが、店長を目指そうという人がほとんどいない。彼らのモチベーションを上げる何かよい方法はありませんか?」というご質問です。管理職受難の時代、は私がよく使うコピーですが、店長がワリのいい仕事ではないとガラス張りで見えてしまう場合、誰もそのポストを狙わないです。店長がワリのいい仕事だと誰にもわかるようにしてみてください。そうすれば目の色を変えて店長ポストを狙う人が雨後のタケノコのように出てきます。

文責:清水 佑三