人事部長からの質問

2008/02/08 1173

キャバクラ嬢に適性はあるのでしょうか?

その昔、銀座のバー・クラブに行って多額の月謝を払っていた時代、ホステスになる人の血液型は“B型”が多いという話をホステスさんたちから聞いたことがあります。血液型は、性格を規定するとされる脳内神経伝達物質の分泌度と関係すると思われるので、ホステスさんたちになろうとする人のタイプは実は限られているのかもしれません。ここから逆算すると、回答はイエスですね。

文責:清水 佑三

2008/02/07 1172

ハンドボールの“中東の笛”に ついてどう思われますか。

私はこの件で、飛躍するようですが、“東京裁判”を想起しました。あれは明らかに戦勝国による敗戦国へのみせしめであり、“疑惑の笛”です。児島襄さんの『東京裁判』を読む限り、そうとしかいいようがないですね。公正を旨とする国際裁判においてさえも“パワー”の影響は拭いきれないのです。ましていわんやスポーツ興行の世界においてをやです。“疑惑の笛”を逆手にとって楽しむのが興行に観客として参加する者の知恵だと思います。

文責:清水 佑三

2008/02/06 1171

適性テストの重要性を現場管理職に理解させるよい方法はありませんか?

ないのでは、というのが私の回答です。人事が裁量する新卒採用では適性テストがよく使われ、現場が裁量することが多い中途採用ではそうでない事実が、現場管理職の適性テストぎらいをよく示しているとみます。このあたりは欧米と日本で著しい違いがあります。欧米ではキャリア採用に適性テストを使う事は、損得的に明らかに得だとみられており、よく使われています。日本における現場の採用の論理は理屈ではなく、“即戦力”の直観一本です。人間知のスタイルの違いなので、どうしようもないですね。

文責:清水 佑三

2008/02/05 1170

1169の質問への反論。人事で大事なのは「論」なのでは。

「ほどよいブレンドが望ましいという回答でしたが、あえてどちらかを優先させるならば、私は“情”より“論”だと思います。理由は、“論”は説明責任を果たせるが、“情”はそれができないからです。」…人事は大別すると制度設計と個別人事の二つです。典型例として前者は処遇の体系を適切化する、など。後者はAさんをこのポジションに置く、などです。前者においては“論”が優先し、後者においては“情”が優先する、が私の意見です。ここでいう“情”とは、論理的でない知の働きすべてを包含します。

文責:清水 佑三

2008/02/04 1169

「情」より「論」の人事部、何とかならないか。

「人事部が、合理性だけで人を異動、配置、登用しようとしていて、現場からみると『冷たい人事部』になってしまっています。人事部の人たちに『情』の大切さをわかってもらう良い方法はありますでしょうか?」…人事部に限らず、本社スタッフと呼ばれる官僚たちは、頭がとてもよいのです。そういう人たちからみると、異動、配置、登用等で個々の人たちに感情移入することは「ミッションに反する」と思えるのかも。人情に篤い現場の親分を人事部長にもってきて、思う存分やってもらうのがよいと思います。城山三郎さんの『官僚たちの夏』に描かれた主人公のイメージですね。合理性と人情味がほどよくブレンドされている印象がありました。

文責:清水 佑三