人事部長からの質問

2007/02/27 941

このコーナーがまた本になるそうですが。

「いつも楽しみに読んでいます。ときどきものの見方のようなことではっとすることがあります。忘れていた角度をふいに思い出させていてくれる効用です。なるほどなあ、と感じるのです。今度のご本はどんなタイトルで誰を読者に想定しているのですか。」 というお尋ねを頂戴いたしました。版元(編集者)の考えは、前回の『どうすれば「最強の人事」ができますか』の第2弾です。前回の本もこのコーナーの中からみなさんが比較的面白いと指摘してくださったものをテーマ別に分けて、多少の加筆修正をしてつくりました。人事の方々を読者に想定していると思います。ただ、書き手としてはもっと広範な読者を希望しています。中学生くらいの子供にほんとは読んで欲しいなと思っています。

文責:清水 佑三

2007/02/26 940

マラソンランナーとかけて清水さんと解く、はてその心は?

「私事ですが、2月4日の青梅マラソン30Kにつづき先週18日、東京マラソン42.195K走ってまいりました。気合入れて走った結果、3時間35分でゴールしました。たぶん上位1割ぐらいには入ってるのかも…。走りながらつまらない質問を思いつきました。楽しみに回答を待っています。」、当社の面接技術訓練コース用のマジックミラー室の映像機器一式を納入してくださった、E社のKさんからのご質問です。懐かしく当時を思い出しました。さて、なぞなぞの答えです。マラソンランナーとかけて清水佑三と解く、その心は?……「自意識過剰」。

文責:清水 佑三

2007/02/23 939

カタカナを多用する人ってどういう人ですか?

私もよくわからない英語を使うとイギリス人から言われるので、カタカナ族に入るのでしょうか。一般によくわからないことを言って煙に巻くときにカタカナを使いますね。ホワイトカラー・イグゼンプションなどはその典型的な例です。政治家は意識してそれをやります。そうではなく意識しないでそれをやる人はちょっと困ります。カタカナ語や漢字語などが好きな人って自分でも何が何だかわからないのです ね。ただ、出てきてしまうのです。江戸時代の本居宣長さんは「こちたき僻事(ひがごと)」といって漢字言語を多用して理屈をいう人を嫌いました。良寛さんも嫌いました。自分の頭で考える習慣がないのだと思います。そういう私もその口なのでもうやめます。

文責:清水 佑三

2007/02/22 938

客観的に人を見るってどういうこと?

「あるセミナーで先生が客観的に人を見なさいといわれました。そのときはそうだなあと思っていたのですが、それって一体何をいうのだろうかと考えてわからなくなりました。客観的に人を見るってどういうことを言うのですか。」 というご質問です。回答しましょう。留置場で取調べにあたる司法警察の人たちが被疑者を見る見方です。好き嫌いのように人によって分かれる見方ではなく、いつ、どこで、何を、どのようにしたか、事実を明らかにしてゆき、浮かびあがった事実からその人に対する見方を特定させてゆく方法です。生涯賃金*億円という新卒雇用で応募者を見るときは、投資リターンを担保するために司法警察の人と同じように客観的に人を見ないといけません。

文責:清水 佑三

2007/02/21 937

会議と資料が多い会社は駄目な会社ですか?

「前に勤めていた会社と比較して、会議と資料がとても多い(会社だ)と感じます、それに要するコスト・時間・労力などを考えると勿体ないと思います。短期間で退職する人も多く常に求人を出している状態です。どうしましょう。」 とお書きになっておられます。会議と資料が多い典型は官公庁だと思います。資料によって提案の整合性を担保し、会議によって反対意見のガス抜きをしないと前に進められないからです。ワンマンオーナーの会社は鶴の一声で終わり。直観、インスピレーションで信じる道を行きます。燃費効率からいえば、ワンマンオーナー型がいいですよね。会議、資料などに依拠するのは組織の習癖ですから、築いてきたのと同じ時間をかけないと壊せません。

文責:清水 佑三