人事部長からの質問

2007/03/13 951

一度退職した人に戻ってきてもらいたいが。

旅行代理店の人事の方からの質問です。即戦力の女性社員が退職してしまうと大体それっきりになるそうです。何とかそういう人たちにカムバックしてもらいたい、何かよい方法は、とのお尋ねです。確かに、旅行代理店は女性性にマッチする仕事ですね。それはともかく、一度やめた方がブーメランのように戻ってくるような会社はよい会社といってよいです。生まれ故郷が持っている「郷土性」を持っているのですね。そこで働く個人の全体とつきあってくれる会社です。春はお花見、夏は海、家族が増えれば会社からお祝いがとどく。秋になれば、体育祭。小学校の運動会ではやめてしまったパン食い競争や騎馬戦まである。盆踊りもいいですね。それがやりたくて戻ってくる、そういうのを狙ったら。

文責:清水 佑三

2007/03/12 950

先生は「顔」にこだわっておられますが、「顔」で何が分かる?

患者が殺到している大学病院の若い先生たちは患者の顔をよく見ないです。ビューアーに映る画像と、検査データの数値とにらめっこしています。ぶつぶつ一人ごとをいいながら、切りましょうかあ、と幕末の新撰組みたいなことを平気で口にします。違いますよね。顔色をよく見れば、何もしないでほうっておいていい患者ってたくさんいるのです。そんなこと当たり前なのですが、それがわからない。ご質問にある「顔」ですが、その人の全人生がつまっているのが顔です。顔を注意してよく見れば、結婚詐欺師も見抜けますし、パートナーとして組んではいけない人も見抜けます。本能として私たちに与えられている顔を見るセンサーの感度を不断に高めることです。免許皆伝になれば、データは不要です。

文責:清水 佑三

2007/03/09 949

うちは店長に数字を持たせない。

「小売です。店長や従業員に数字のノルマは与えません。それでこれまでやってきて、同業他社と比べても劣らない利益を伴った成長を遂げてきました。能力開発・育成を考えたときに数字を持たせるとかえってマイナスに働くように思うのです。」 と書かれておりました。卓見ですね。人は数字のみで生くるにあらずですね。それじゃあ何で生きるかといえば、自分が対峙する相手の人との「よい情報交換」です。それができるためには勉強して経験を積んで一目置かれる内容のある話ができないといけない。それと相手が喜ぶ言い方や態度を学ばなければいけない。イコール人格の良き社会化です。おっしゃられていることはとても深いです。真似しようと思いました。

文責:清水 佑三

2007/03/08 948

つらくても頑張れる人の特徴は?

かっこよいことを言わない人です。かっこよいことをいいたがる人は、その快感のために生きているので、結果を出すことに対してはとても淡白なところがあります。極端にいえば、ちやほやされなくなった瞬間にそこから逃げ出してしまいます。かっこよいことを言わない人は、成果をあげて自らを褒める快感のために生きているので、結果を出すことに強く執着します。臥薪嘗胆、七転び八起き、耐え難きを耐えて頑張るのは後者のタイプです。孔子の、巧言令色鮮し仁、はそのあたりの機微をついている言葉ですね。

文責:清水 佑三

2007/03/07 947

不意に1億円をもらったらどのように使いたいですか。

いつも意表をつく質問を寄せる方からのシリーズ質問です。この欄を楽しんで読んでくださっているのがよくわかり感謝しています。癒されますね。さて回答ですが、そうですね。ノーベル平和賞を貰ったバングラデシュ、グラミン銀行のムハマド・ユヌス総裁のような仕事をしたいです。熱海市在住の人に限定して1口5万円を2000口用意し1人1口1年間の期限で貸します。期限内に返してくれたらいいし、返せなくてもよいです。利息はとらないです。全部なくなったらそれでおしまいです。借りに来られたときと返しに来るときだけ話を交わします。それが楽しみになると思います。2、3年は続くように思います。

文責:清水 佑三