人事部長からの質問

2007/03/28 961

社員有志から誕生日プレゼントを貰うとしたら何が欲しいですか?

「近々、弊社社長の誕生日がきます。毎年、社員から社長へプレゼントを贈っています。今年は2万円が集まりました。私が品物を買う役。さて何をプレゼントしようか、社長と年回りが近い清水さん、ヒントをお願いします。」という文章が添えられていました。羨ましい限りの話ですね。さて回答です。毎年、毎年戴けるのでしたら、 干支にちなんだ木彫りの(小)彫刻がいいです。作者は固定。大きさも大体揃えて、社長室のガラス棚に飾れるものがいいです。木彫り動物園がそばにあると心が浮き立ちます。

文責:清水 佑三

2007/03/27 960

技術系のマネージャーを育成する方法は?

「技術系の人は他人に関心がない人が多い。周囲が一目置く技術力はあるが、褒めたり叱ったりして後輩を育成するようなことはほとんどやってきていない。彼らをよいマネージャーに育てる何かよいアイデアはないですか?」というご質問です。一年間に限って、管理職候補者を「研修センター」に出向させるとよいと思います。日進月歩する専門分野と泣き別れさせるのです。技術屋さんとしての将来を断つ所業と映るかもしれませんが、マネージャー育成のためにはそれしかないように思います。現場の第一線エンジニアとしての生き甲斐を断ったあと、研修所のトレーナー、ファシリテータの仕事をお願いするのです。他人がいかに御しがたい存在か肝に銘じるはずです。やがて、人を扱うほうが機械を扱うよりよほど面白いと気づく人がでてきます。そういう人をマネージャーに優先登用すればよろしいでしょう。

文責:清水 佑三

2007/03/26 959

感性と鈍感力を何れも兼ね備えることは可能ですか?

感性豊かな人が、自らの感性を働かす機会のオンオフスイッチをもてば、ご指摘の(豊かな)感性と鈍感力の平和共存が可能です。立花隆さんが(うろ覚えですが)どこかで「若い時に文学青年でなかった奴はダメだ、責任のある年齢になってまだ文学青年をやっている奴はもっとダメだ」というようなことを発言しておられました。そのとおりなのです。感受性が鋭敏すぎるほどだった青年が、その感受性の鋭敏さに自ら封印するような時間を自分の中で意図的にもてるようになる、これが本当の意味での鈍感力であり社会的成熟だと思います。

文責:清水 佑三

2007/03/23 958

もうすぐ新人が入ってきます。彼らに贈る言葉を。

迷え、悩め、苦しんでみろ、やがて「光」をみるであろう、ということでしょうか。マタイ伝の山上の垂訓のようで恐縮ですが、心からそう思います。アンド、雑用から入ってゆきなさい、理不尽な指示の方を大切にしなさい、でしょうか。昭和天皇の雑草という草はないという言葉につながりますが、新人には雑用に見える仕事が仮にあっても、雑用ではないのです。それを丹念に几帳面にこなしてゆくと、やがてあいつは使える、任せてみよう、となってゆきます。また筋の通ったことは「屁」みたいなもので、そんなものをいくらやっても栄養になりません。筋の通らないことを指示されたら一心不乱にやりなさい、と申し上げたいです。

文責:清水 佑三

2007/03/22 957

裏金を学生や指導者に掴ませているのは西武だけではないと思います。

おっしゃるとおりだと思います。不二家問題についても同じことがいえるように思います。ただ、それはそれでそのとおりだと思いますが、だからといって西武が情状酌量されるかといえば、それも違いますね。こうしたことが、行っては戻る波のように繰り返される根源は、ばれないなら何をやってもよいと考えるわれわれ(誰も)が、多かれ少なかれ持っている心的傾向性にあります。ばれてしまったらそれは運が悪かったからだと考えるのです。事件が表沙汰になると、次なる問題意識は「絶対にばれないやりかた」の考案に向かいます。自分の中に「西武的なるもの」があると思うので、口角泡を飛ばして何かをいう気持ちにはなれないです。

文責:清水 佑三