人事部長からの質問

2007/07/06 1030

人事部長ってトップ個人を守る役ですか?

トップ個人ではないです。会社の信用(を守る役)です。会社の信用の中に、会社トップの信用が相当程度、含まれているのだとみます。信用とは何か、不信用が表にでないことによって成り立つ平穏の徳ですね。そう考えてゆくと、人事部長のお仕事のなかにCIAとかGPUといった要素が確実にあることがわかります。人事部長機関説ですね。市川雷蔵のような寡黙な黒子スタッフをもたないとやれないです。人事課長まではやっている仕事がだいたい想像がつくが、人事部長はよくわからないと一般にいわれるのは以上の理由からです。人事部長経験者から社長が多く出るのも知りえた秘密について考えるとよく理解できます。

文責:清水 佑三

2007/07/05 1029

Webテストを新卒採用の一次スクリーン用に使っています。替え玉問題についてどう考えればよいですか。

替え玉が気になる場合は、替え玉検出装置をもつテストシステムを使ってください。替え玉検出装置に使われる本人確認法ですが、Webテスト受験時、最終選考時の二回、本人登録(及び照合)ステップを挟むのです。本人の登録、照合には指紋などの先天的属性を使う手法、文字の書きグセなどの後天的属性を使う手法がありますが、現実的なのは後者です。それプラス、Webテスト受験時にその回答者が正答した最も難度の高い問題を5題ほど抽出して、最終選考時に解いてもらうのがこの装置のミソでありアヤです。替え玉を横において本人登録だけ自分がやった不届き者は、5題中1題も解けないものです。Webテストの機会均等保障と替え玉を許さない企業姿勢の表現は以上のステップを踏むことで可能となります。

文責:清水 佑三

2007/07/04 1028

参議院選挙で政権は変わりますか?

フラクタル幾何学の日本における伝道者ともいうべき高安秀樹先生によれば「部分を拡大すると全体と同じような構造があらわれる」性質がフラクタルです。その定義で考えると、選挙ってつくづくフラクタルだなと思います。私という一人の個人の中で生じている投票への迷いが、そのまま相似形で全国民の投票への迷いにつながり、選挙結果にそれが投影されるのです。私個人の内なる迷いを仔細に点検すれば、前もって投票結果が読めることになります。そこから言うのですが、マスコミがいうほどのひどい自民大敗はないのでは。その結果、安部晋三は(参院での)与党過半数割れのまま政権を維持するとみます。憲法改正への道筋をつけたい、という強い信念があるゆえに、宇野、橋本のようには政権を投げ出さないとみます。

文責:清水 佑三

2007/07/03 1027

レ軍の岡島秀樹投手は日本にいたときよりも活躍している。なぜ?

ご質問の主旨は、岡島秀樹、斎藤隆両投手のメジャーでの活躍は日本の時以上のように思う。もともと力のあった人がより水を得た、ということなのか、それともアメリカで化けたのだろうか、というものです。回答します。斎藤隆については疎いのですが、岡島秀樹は去年まで関心があったので、それなりの知見を披瀝できます。ピッチングそのものは日本でのものと変わっていません。渡米してから化けた論はとれないです。むしろ、彼はずっと(日本の)審判に泣かされ続けてきた投手でした。多分、審判の位置に立つと判定が最も難しいタイプの投手なのでしょう。それが安定した判定者たちにであってとても喜んで生き生きと投げている印象があります。ストライクゾーンだけの問題ではないとみています。

文責:清水 佑三

2007/07/02 1026

役員面接で良い応募者が落とされる。対応策はありますでしょうか?

「一次、二次面接の評価が良かった学生が、最終の役員面接で落とされてしまう。一次、二次の面接官のモチベーションが下がってしまいどうしようもない。何か、良い対策があれば教えていただきたいです。」というお尋ねです。役員面接というステップそのものをなくしてしまうしかないでしょうね。持論ですが、役員面接は百害あって一利なしです。実利機能ばかりか、儀式としてもなりたたない場合が多い。理由はいろいろありますが、省きます。気のきいた会社は、(選考の最後で)社長と握手する場面を設けて役員面接を外してしまっています。そのほうが応募者にとって新鮮だし盛り上がります。役員面接を廃止する知恵と勇気がない場合は理不尽な「落とし」にひたすら耐えるしかないです。

文責:清水 佑三