人事部長からの質問

2007/07/20 1039

イチローは、何があんなにすごいのでしょうか?

彼の今の打ち方は今年ジャイアンツに入った小笠原道大と同じで「自ら編み出したもの」です。絶えざる探究心によって自己のフィジカルな資質にあった打撃術がみつけられ、ハンパではない稽古、練習によって自分の体にそれを植え込むことに成功したのです。小笠原選手はひとまずおいて、イチローに限って言えばスズキイチローという平凡な名前に大化けの秘密があったとみています。他と異ならんとする異常に強い意志は、平凡な名前に対する拒否感情によって形成された、とみています。姓名学的視点です。

文責:清水 佑三

2007/07/19 1038

アセスメントセンターを取り入れている企業の特徴は?

(アセスメントセンターという)名称は別として、外部の専門機関をつかって自社上位層の性能クリニックを行っている企業は増えています。日本で生まれた多国籍企業については、ほぼゆきわたりつつある印象です。外国籍の多国籍企業で未導入のところはまずないです。それくらい、リーディングカンパニー間における(上位層の)性能競争が激化しているのだと思います。他方、官公庁や免許事業では導入事例は皆無です。競争が存在していないからだと思います。中堅、中小だと、トップの認識で使う企業が時々出てきます。

文責:清水 佑三

2007/07/18 1037

管理職という言葉、何とかなりませんか?

チームリーダーと呼ぶ会社が増えていますね。ただその呼称だと野球の監督などのイメージに近くなる。勝つための采配を職とする人という感じでしょうか。管理職と采配職は厳然と違います。企業が社会の公器である、というのであれば、公器性をきちんと見張る人を内部に置かないと「勝つためには何でもあり」にならざるを得ません。その見張る仕事をする人をどう呼べばよいか。やはり管理職でしょう。進駐軍のジープから降りてきたMP(Military Police)が管理職のイメージです。そういう腕章をつけた人を企業内に置かないと社会の公序良俗を維持できない、ということだと見ます。采配職は別に置くべきだというのが私の主張です。二つの職の緊張関係が必要なのです。

文責:清水 佑三

2007/07/17 1036

サンケイの「やばいぞ日本」が面白いです。

私も愛読しています。近来稀に見る面白い特集ものだと思って読んでいます。最初の日でしたか、世界の俊秀が集まる(米)ケネディスクールのようなところで入学したが学位を取れないで挫折する省庁派遣組が増えているというのはショックでした。中国の国家官僚たちには見られないという指摘が怖い。なぜ起こるか。一流の思考力がそこで求められているからです。日本官僚の知性が平均として衰退傾向にあるということでしょう。簡単な総括は危険ですが、社会保険庁の噴飯ものの怠業とサンケイ取材班が指摘する省庁キャリア組の知的能力コンペでの敗退は、どうみても符号するものがありますね。

文責:清水 佑三