人事部長からの質問
Q1028「参議院選挙で政権は変わりますか？」での清水予想は外れました。
そうですね。与党は過半数割れをするが政権交代はないと書いたのですが、そのときに「マスコミがいうような自民大敗はないだろう」と予想しました。その部分は完全に外れました。予想屋として頭をまるめて出直します。ごめんなさい。「美しい日本」を言うなら、自分でコントロールできる内閣を「美しい内閣」にしてみせなさい。それが汚らしいままで、何が「美しい日本」か、謹慎せよ、というのが国民感情でしょうか。銀座で街頭演説中に安倍首相に食べかけの菓子が投げつけられたそうですが、リーダーシップがとりきれないわがままお坊ちゃん宰相へのいらだちは弥（いや）増すばかりですね。瓦解が秒読みに入ったのかも。
文責：清水 佑三
マイナーに落ちた井川選手はどうなると思いますか？
「松坂選手と井川選手が鳴り物入りでメジャーに行きました。どちらも日本で実績のある投手だったのに今のところ、明暗を分けています。何が原因だと思いますか？」…このことを早くから予測していた人がいます。星野仙一さんです。井川のメジャー行きが決まったときに、彼はいざというときになると困ったビョーキが出る、大活躍は読めないと言っていました。裏切られた当事者経験があるからいえる言葉です。今のところですが、そのとおりになっていますね。ヤンキースのトーリ監督は「投げるたびによい面を覗かせる」と井川を肯定的にみていますが、大事なところでファンを裏切る性質は変わらないのでは、と私もみています。
文責：清水 佑三
過去に大活躍したベテランが復活賞をとることはありえますか？
「楽天の山﨑武司選手を見ていると良い監督に巡り会えばベテランでも才能を再開花できるのだと考えさせられます。会社や仕事にも言えることなんでしょうか？」野球関連3質問と題された昨日と同じ方からの質問です。山﨑武司選手の場合は、非常に珍しい事象だとみています。本人も今年の大活躍が信じられないのではないでしょうか。ゴルフでいうとゆっくりと大きくクラブを振っている。突然、悟ってしまったのです。あれは達人の芸です。ああいう突然変異現象は、カイシャではあまり起こらないのではと思います。
文責：清水 佑三
原采配の意図が読めなかった場面がある。清水解釈をききたい。
「ちょっと前の話ですが巨人対広島戦の7回裏1死満塁で原監督は5番二岡選手に替えて1軍昇格したての小関選手を代打に使いました。原監督はどんな心境で采配したと思いますか。お聞かせください。」…あの場面、私もテレビで見ていました。二岡選手の「気」のリズムを読んだと見ています。二岡は天才型の選手で、温泉でいうと間欠泉のようなところがあります。他の選手がうちあぐねている投手のボールをライト方向に実に上手に打つことができる。逆もあります。みんなが打てているときに気を抜いたような打撃を見せる。原監督は、あの場面で腑抜けになった二岡を見たのでしょう。一緒に現場でやっていないとわからない世界だとみます。
文責：清水 佑三
「人事改革各社の事例」を面白く読んでいます。このQ＆Aと違う人が書いている気がする。
実はあっちは、覆面ライターに書いてもらっています、はウソで、同じ人が書いています。書き手の気持ちを正直に言えば、人事改革…の方は、自分の社会勉強のつもりで非常に真面目に正座をして書いています。記事選択を含め、相当な時間を毎週あのコラムにあてています。新聞記事も一つひとつをしっかり読むと、それぞれの記者さんたちのまじめで熱心な営為が見える。頭が下がる気持ちになります。どれを取り上げようか迷うことが実に多いです。新聞記事をよく読むうちに、だんだん「企業社会ってそんなに悪いものではない」と実感できるようになりました。勉強の場を貰っていると思い、感謝しています。
文責：清水 佑三