人事部長からの質問

2007/08/31 1069

与謝野馨さん、よく官房長官を引き受けましたね。

同感です。与謝野さんは四ヶ月まえにガンの手術を受けられて、反安倍の心境が変わられたのではと推測しています。就任時の記者会見で健康のことをきかれ、全く問題ないと答えられておられましたが、声は以前とは異なり、弱々しかったと思います。天が自分に与えたラストチャンスだとみているのでないか。政局が不透明であるがゆえに、内閣の要の地位が魅力的だったのかもしれません。才能を全開させて鬼気迫る活躍をしそうな予感がします。当代きっての識見をもつ政治家です。安倍さんにとってこれ以上ない盾になるきがします。彼を宰相にしたい、は私の積年の夢であります。

文責:清水 佑三

2007/08/30 1068

地元で長く町内会長をされている清水さん、“町内会長のコンピテンシー”って何ですか?

三つくらいありますね。一つはただただマメであることです。防犯灯の電球が切れたとか、どこどこのゴミ箱が壊れたとか、がけが崩れそうで心配だとか、某家の犬が怖くて外を歩けないとか地域の人が言ってくることは多種多様です。それに対してクイックリスポンスしないといけないです。解決しなくても「真に受けて動く」マメさですね。二つ目は理想を持たないことです。町内会長は町長とは違って改革する必要はないです。無風もって最善となす、ような仕事です。100%ボランティア、受身の仕事なのです。何もしないでいる能力があることでしょうか。三つ目は、行政の苦労をわかってあげる能力だと思います。今の地方自治は乱気流の中でキリモミしている飛行機のようです。町内会長が頼りなのです。それをよくわかってあげて、限りなく市政に協力することが大切だと思っています。そうすると、地域住民の悩みや相談をもっていってもよく聞いてくれます。

文責:清水 佑三

2007/08/29 1067

女性の方がやっぱ優秀だと思う。どうしてでしょうか。

「6月に営業から人事に移り、会社を内側からみられる立場になりました。そこで驚くのは、“若手女性社員の優秀さ”です。細かいところに気がつく、仕事が緻密で正確で速いなどを理由にあげられますがそれだけではないように思います。男女のどこに違いがあるのでしょう。」同じようなことを実感していますが、マラソンでいえば、最初の5キロぐらいまでではないか、という気がしています。10キロ地点になると五分五分、20キロ地点になると完全に男女の位置は逆転します。年齢でいうと逆転するのは35歳くらいでしょうか。実感だけですが、テクニカルな仕事をしている間は女性が先頭集団を走り、戦略、戦術、謀略といった要素が入ってくると逆転するように思います。45歳くらいになると会社を支えているのはもっぱら男性です。違う動物なのだと思います。

文責:清水 佑三

2007/08/28 1066

入社早々、人材紹介会社に登録する新入社員がいます…。

「2年間で2人ですが、入社後1ヶ月の研修期間中に退職した社員がでました。彼らは入社早々、人材紹介会社に登録をしていたようです。会社に居ながら“人材紹介会社に登録する”という神経について硬派の清水さんは、どうお考えになりますか?」…ご期待に添えない回答だと思いますが、入社早々の登録ということについては、ごくごく自然な現象だと見ています。Why not?といった感じでしょうか。成田離婚と同じですよね。早ければ早いほど、修正が簡単だからです。働く個人の立場に立つとそれしかいいようがないのですが、人事採用チームのお仕事としてはそういう人を出してしまったことについて「?」がつきますね。機会利益の明らかな損失だからです。御社の場合、二つのポストを損した勘定になります。人を見抜く能力の欠如だとみます。

文責:清水 佑三

2007/08/27 1065

現職社員のたな卸しサーベイをしたいが。

「採用、配属、教育を貫く軸のようなものをみつけたい。ついては社員の協力を得て、個々人の価値観、知能タイプ、行動傾向などについてデータをもつためのサーベイを実施したい。 どういう言い方で告知をすればよいか。」…それを考えるのが人事マンの仕事じゃないですか、といいたいのを我慢して回答します。ひたすら、ありのままを伝えるのがよいと思います。なぜ、なにを、どうしたいのか、その結果をどう活用するのか、サーベイ協力者が手にできる恩典は何か、会社はこのサーベイを通してどう変容してゆくのか、切々と訴えてください。この告知文が上手だと期待以上の数の人が協力を申し出てくれると思います。

文責:清水 佑三