人事部長からの質問

2003/09/30 110

株主総会シーズンになるといつも憂鬱になるが。

そうですね。同感、共感します。私もよく株主総会のヘンさについて考えます。何かがおかしいと思うのですが、そのヘンさ、おかしさがうまく表現できません。戒名代をお坊さんに支払って領収書を貰えないときに感じるヘンさによく似ていると思います。株主総会に比べると代議員制度をとる政党政治の世界(議会)の方がよほど合理性をもっていると思います。政党が政策を掲げ選挙を戦い、代議員をどれだけとったかで議会での勢力地図が決まります。その勢力図を論戦によって変えたいという努力が立法府の緊張をつくります。ところが株主総会の現実のありようは、株主の不満をぶつける「つるしあげホームルーム」に限りなく近いイメージがあります。ヘンですよね。

文責:清水 佑三

2003/09/29 109

試行錯誤を奨励する風土をつくりたい。

お気持ちはわかりますが、現実の問題となると難しいと思います。野球を例にとって考えるとよくわかります。たとえば盗塁を考えてください。盗塁を何度も試みて失敗を繰り返し、何とか盗塁術にたどりつけないか、が試行錯誤の具体的なイメージです。競っている試合では、怖くて試せません。大勝、大敗している試合で試すとします。相手チームのバッテリーは(試合の帰趨に関係ないので)盗塁を警戒しません。成功する確率は高くなると思いますが、本物の能力、技術につながるかといえば違います。相手が全力を尽くして盗塁させまいとしている時に試行しないと意味がないのです。そこで失敗して試合を落としたら先がなくなります。(「試行錯誤の奨励」は)「適材適所」「公平な人事」と同種同効のないものねだりの一つですね。

文責:清水 佑三

2003/09/26 108

会社の本当の価値はどこにあると思いますか?

よく考える問題です。結論を得ていませんが、三つくらいに集約されるように思います。ひとつは創造性を発揮できる場所としての価値です。誰も作ったことのない製品やサービスを世に問う面白さを社員に提供できることです。会社という(発表できる)舞台がないとできないことです。誰も作ったことのない製品やサービスを売り込むときは、他社の誹謗や中傷のような汚い手段はまったく不要です。小説家が自分が書きたいことを書いて読者を待つような感じです。第二は、不思議なご縁で一緒にやることになった人たちと苦労を分かち合う面白さでしょうか。戦友意識が芽生えるのですね。この戦友意識は貴重でかけがえがないものです。最後にあげたいのが、顧客、株主、協力会社の人たちからの満足、感謝の声に接したときの達成感です。こういう機会を人に与えられるところに会社価値があると思っています。

文責:清水 佑三

2003/09/25 107

新閣僚でおもしろそうな人は?

経済産業相に就任した中川昭一元農相がおもしろいですね。本質志向性の強い人です。印象的だったのは7月だったか、鴻池祥肇防災担当相が長崎市の男児誘拐殺人事件で加害者の親を「打ち首にすればよい」と発言して物議を醸したことがありました。当時、自民党の組織本部長の立場にあった中川昭一さんは、鴻池発言に対して批判が渦巻くなかで、「あの発言は基本的に間違っていない、犯罪者に対する社会的制裁が足りない」と発言しました。今回の就任が決まったすぐ後の記者会見でも、拉致議連の会長は(閣僚就任で)やめるが、国家の犯罪を絶対に許さない、と強い口調で語っていました。暗殺された可能性もある中川一郎の血を引いていますね。彼自身も(暗殺される)危険があります。注目したい政治家の一人です。

文責:清水 佑三

2003/09/24 106

景気はよくなってゆくと思いますか?

米国のDavid Williamsという人が金融占星術に関する本の中で、天体のアスペクト(位置関係)が太陽の黒点の活動に影響を及ぼし、地球においても景気変動等で影響を受けていると書いています。有名な「太陽黒点、景気変動説」です。この考え方を私は子供のころから信奉していて、天体の位置関係が微妙な引力の強弱をつくり、それが多くの人の気分(大脳の脳内神経伝達物質の活動)を左右する、あるいは一人の人の遺伝子の構成に微妙な影響を与える(性格形成)と思ってきました。東洋の易経も西洋のホロスコープも60年をひとつのサイクルとみていますが、煎じ詰めると同じ現象の観察からきているとみています。そういう人がいうのですから眉唾と思ってきいてください。景気は必ずよくなります。そろそろ、気分が変わってもよいタイミングに入ってきており、その元は天体のアスペクトからきています。

文責:清水 佑三