人事部長からの質問

2007/11/12 1117

社内の集合研修と個別に外部研修に行かせるのとどちらが効果的でしょうか。

明らかに後者(個別に外部研修を受けさせる)が効果的だと思います。気心がわかった人が集まってする研修は、どうしても「ぬるま湯」的になります。緊張したくても緊張できない何かが働くのです。ところが、単身で乗り込んで他流試合に挑むとしましょう。恥ずかしい振る舞いをしたら、会社の恥です。緊張しますよね。この緊張が大事なのです。昔の人はかわいい子には旅をさせよ、といいました。このあたりの機微を形容したのだと思います。

文責:清水 佑三

2007/11/09 1116

大阪の会社と東京の会社って違うと思いますか?

「企業の本社所在地によって、企業のもつ文化や感覚って違うものなのか、清水社長の考えを知りたいです」…東京と大阪に二本社をもつ某商社の採用コンサルティングをお手伝いしたことがありました。東阪パラレルで採用業務が動いているのです。内定を出している人を相互比較して面白い特徴に気づきました。大阪では人間的に面白みがある人に内定を多く出しており、東京では優秀とされる人に内定を多く出しているのです。その会社の人事の方は、実感値に非常に近いものが出ているとおっしゃっておられました。参考になりますか?

文責:清水 佑三

2007/11/08 1115

日本シリーズ最終戦での落合監督の投手交代について清水さんはどのように見ましたか?

あの投手交代はナンセンスの一言に尽きます。野球というスポーツが好きな人のブーイングにはものすごいものがあると思う。長嶋茂雄が人気があり、落合博満が不人気な理由が透けて見えてしまいました。自己中心的というのはああいうことをいうのです。あらゆる人の記憶に残る偉業の完成をサポートするのが野球人のミッションです。ああいう場面で、投手交代をさせる権利は実は監督にはないのだと思います。

文責:清水 佑三

2007/11/07 1114

肩肘を張って生きる生き方はダメでしょうか。

「新興上場企業の総務人事部長職にあるものです。会社の発展に貢献できるよいポストに就いていると誇りに思う反面、元々エネルギー量が多くなく、ストレス耐性も低いため、会社の急成長に自分がついてゆけていないと感じることが多くなりました。疲れているのかもしれません。肩肘を張って生きる生き方はダメでしょうか。」…肩肘を張って生きる以外にどういう生き方があるというのでしょうか。私も学窓を出て四十年弱、ずっと肩肘を張り続けて生きてきました。正直、もうボロボロだと思っています。この先、力つきて野垂れ死ぬかもしれません。それでよいのだと思っています。自分の力量についての悲観的見解もありましたが、成長企業の要職にあることが力量の証明であり、それだけで十分です。

文責:清水 佑三

2007/11/06 1113

うつ病の診断書を持ってくる人の中に、人格障害者がいると思う。

人格障害という言葉は、Wikipediaにも記載があり、かなり一般化してきている印象があります。私の理解では「わかっているけどやめられない」好ましくないクセの持ち主が人格障害者です。先ごろ東京都迷惑防止条例違反に問われ、実刑が確定した植草一秀さんなどが思い浮かびます。ウソばかりいう、金を借りても返さない、暴力を振るう、などなど身近にも思い当たる人は結構いるものです。うつ病の診断書を手にして休職願いを出す人のなかに、仮病ではないかと疑われる人がいる、というお話ですが、うつ状態の真贋鑑定の仕方があります。仕事中は本人申告どおりうつ状態だが、会社を離れた瞬間に生き生きする人が仮にいたとしたら、真性のうつ病ではないと思います。うつ病は、感情エネルギーの枯渇が主要な症状であり、生き生きとした時間をまったく持てなくなってしまう病気だと理解しています。

文責:清水 佑三