人事部長からの質問

2004/09/22 350

占いはあたるものですか?

1986年1月3日にもらった1枚の御神籤が私の人生をきめました。小田原大雄山最乗寺のおみくじで漢文体でした。今の言葉になおすと「すいぶん長く苦労してきたねえ、もうすぐ貴人から雲書(お墨付き)が届くよ、残りの花がやっと実を結びます。ほんとによかったね」というものでした。あることから社内幽閉状態が続き、腐っていたときでした。自然に涙がでてきました。そうか、もうすぐ雲書が届くのか、それならそれを(ここにいて)待とうと思ったのですね。空海の「風信帖」を高校時代に臨書した経験があり、風信帖書き出しの「風信雲書自天翔臨」で雲書という言葉の響きのようなものがわかっていたことも不思議な縁です。そのすぐあと、エス・エイチ・エルとの邂逅があり、日本地区のブランドを(私が)預かるという展開になりました。あの1枚の御神籤に出会わなかったら、平穏な気持ちでこうしたQ&Aを書いていられなかったでしょう。この御神籤は表装して座右においています。

文責:清水 佑三

2004/09/21 349

プロ野球のストは回避できなかったのか?

根来泰周(やすちか)NPBコミッショナーが、ストに入った9月18日に読売新聞の単独インタビューに応じて、(1)近鉄の情報管理の甘さで早い段階で統合情報がもれてしまった(2)統合=1リーグ、というふうにとられ、プロ野球ファンの怒りを買ってしまった(3)来年からの新規参入を認めるかどうかで選手会とこじれてしまった(4)プロ野球の世界は理屈が通らない(特殊な)社会のようだ、などと述べています。何となく終わった後のひとごとのような言い方ですが、彼は、京大法卒で法務省に入省、神戸地検検事、大臣官房長、法務事務次官、東京高検検事長などを歴任し、平成8年8月から14年7月まで公正取引委員会の委員長を務めたという法曹界の超大物です。大係争を多く扱ってきた人生経験がよく滲んでいる感慨だとみます。何につけてもマグマが一定以上蓄積されると爆発します。プロ野球界は「自分で自分が何だかわからなくなってしまった」のでしょう。周りが見えないと車どうしでもぶつかりますよね。

文責:清水 佑三

2004/09/17 348

恨み、恨まれる関係について。

面白いご質問ですね。どういう状況や背景があってのお尋ねかわかりませんが、(私にとって)無関心ではいられないテーマです。「恨み」を「いじめ」に置き換えてもよいでしょう。人はどうして他人を執拗にいじめる場合があるのか、またどうしていじめられ続けてなおそれを許すように見える場合があるのか。(ホントに)謎めいています。心理学がこういう分野にどういう貢献をしているのか知りませんが、私見は「自己投影が背後にある」です。自分と同等を直感するのに「あいつはいい思いをしている」と感じるとどうしてもそれが許せなくなる。「いい思いを悪い思いに変えてやる」というエネルギーが生まれるのではないでしょうか。恨みの発生過程です。小学校などでいじめる生徒もいじめられる生徒も自己顕示欲の強い点で共通する、という分析をどこかで読んだ記憶があります。考えるヒントになりませんか?

文責:清水 佑三

2004/09/16 347

たばこを吸いますか?

スイマセン、吸いませんです。たばこが手放せない人には気の毒な時代になりましたね。いっそ江戸時代に戻してしまってみんながキセルでたばこを吸うようにすればよい。(量が少ないので)体への害は少ないでしょうから、今のような肩身の狭い思いをさせないですんだのにと、紙巻タバコの発明を恨む心境です。たばこは体によくない、は現代の典型的な迷信のひとつですね。統計学がつくった「虚妄の正義」です。たばこを多く吸うと肺ガンになりやすい、痩せた男性のガン罹病率はそうでない人と比べ30%高くなる、いずれも統計的真実です。統計的真実は、不安を煽る効用しかない。不安を煽ってよいことはひとつもありません。猛烈にたばこを吸って平気な人もいれば、たばこを吸わないのに肺ガンになる人もいます。統計学には個人差についての言及がない。結果的に、細木数子のような占い屋さんが儲かる世界を作ります。

文責:清水 佑三

2004/09/15 346

韓国「ウリ党」の国家保安法の廃棄の意味を?

「ウリ党」はいうことなすことがいちいち面妖だと思って注視しています。とんでもないことが隣の国で進行しているのですね。国家保安法の廃棄もそうですが、「日帝強占(植民地)期親日真相糾明法」はすごい法律です。朴元大統領の娘(長女)でハンナラ党代表のパク・クンヘの地位を奪うための法律だという見方があるが、そんな短絡的なものではない。支配層の係累をたどれば一人や二人、親日派だった人はいるものです。政敵を一網打尽にできる画期的な魔女狩り法ですね。どういう人が「ウリ党」の戦略、戦術を指揮しているのか知らないが、国家保安法が廃棄されれば、間違いなく駐韓米軍は潮がひくようにして、半島からいなくなるでしょう。日本において共産党、社民党が選挙のつど、影響力を弱めていっているのに、隣の韓国ではまったく逆なことが起こっている。「冬ソナ」のように日本に伝播しないことを祈るのみです。

文責:清水 佑三