人事部長からの質問

2005/03/25 470

人が大化けする契機、といったものはなんでしょうか。

自分(または同じ重みをもつ人)の物理的・精神的・社会的臨死、納得できない理由による留置・拘置・服役、精神のもっとも深い部分になされた他者からの侮蔑・攻撃・拒絶、大博打に勝つ、東の空が明け染める頃に見る夢、お上人さまとの出会い、などが思い浮かびます。これでは何が何だかわからないでしょうか。自分の経験だけをもとに書きました。

文責:清水 佑三

2005/03/24 469

ビートたけしと明石家さんま、どちらが仕事のできる人間か。

組織と仕事によって違うと思います。成果主義の塊のような企業風土のもとで、リソースの調達、運用を含め自由にやれ、ただし結果を、という満州馬賊の頭領のような仕事を想定すると、ビートたけしですね。一方、チームワークを重視する組織における総合職であれば、明石家さんまのほうがよい仕事をすると思います。余談ですが2人を一躍トップスターにした『オレたちひょうきん族』が放映される土曜日の8時はお待ちかねでした。(スカパー721で今再放送中です)。この番組がスタートしてすぐのころ、辛口の週刊新潮のテレビ批評子が「この番組はもの凄い」と書いていたのをよく覚えています。

文責:清水 佑三

2005/03/23 468

このごろ胸をときめかしていることは?

母校野球部が春の選抜(高校野球)に出ることですね。大会第一日目(今日)の籤を引き当てたので、たった一日で帰って来てしまうのが不憫です。仕事があって応援にゆけないのがとても残念です。こういうときは宮仕えの身を嘆きますね。あまたの先輩たちに随喜の涙を流させた母校野球部の監督は、アメリカにコーチ留学した人だそうで、ベンチから発する声をすべて英語にしてしまったそうです。すばらしいプレーが味方からでると、ベンチの選手がこぞって、oh amazing!と叫ぶのだそうです。相手方の選手はさぞかしやりにくいことでしょう。そういう心理学的手法を用いて神奈川県大会、関東大会と勝ち進んだんだよと、監督をよく知る親戚の者が言っていました。

文責:清水 佑三

2005/03/22 467

<気が利く人>を見極めるには?

介護してもらうことが一番いいです。(不自由な身になって)介護してもらうと、かゆいところに手が届く(よく気がつく)人と、その反対の人とが見てとれます。たとえば、骨関節炎などで体が動かなくなっている患者さんにつく看護師さんたちを想定しましょう。ベッドに横になっている患者さん一人ひとりの不自由さの種類は全部違います。それによって助けてほしいこと、タイミング、度合いなどがかわってきます。その違いがわかるかわからないかがポイントです。気が利く人、とは場の違い、人の違いがわかる人です。三人四脚走などのグループワークをやるとそのあたりの個人差はよくわかります。

文責:清水 佑三

2005/03/18 466

よく「もっとバカになれ」といわれます。どう解釈すればよいのか。

面白いご質問ですね。質問者の方は(きっと)頭がよく、気がきいて、人を逸らさないタイプなのではないでしょうか。まわりの人たちは、見ていて(無駄や無理がなさ過ぎて)疲れてしまうのだと思います。遊びがないハンドルに喩えればわかるでしょうか。もっとバカになれ、という助言から、「急がばまわれ」「果報は寝て待て」「残り物には福がある」「あわてる乞食はもらいがすくない」などに通じる「非成果主義の勧め」のメッセージが読み取れます。優秀な人が非成果主義を続けてゆくと、いずれ遠からず大人物といわれるようになります。

文責:清水 佑三