人事部長からの質問

2005/09/16 590

社内防災訓練はマジにやるべきか?

大マジメにやるべきです。9月4日、私も一市民として熱海市主催の防災訓練に参加しました。町内会長の暖簾を張っている手前、町内の自主防災会の行事を支援しないとカッコウがつかないゆえでありました。それでも訓練メニューのそれぞれが結構、面白かった。戦争前に向こう三軒両隣りでやったバケツリレー、土嚢づくり、即席担架づくり、など多彩で飽きませんでした。地震といえば、谷崎潤一郎の『東京をおもふ』の一節を思い出します。谷崎は箱根のバス中で遭難し、横浜(本牧)に住んでいる家族のことをあれこれ心配するのですが、どうか避難手引書どおりに動かないでくれ、動物的な直感で逃げる方向を決めてくれ、と念じるところがあります。そうなのでしょうね。それでも防災訓練は大マジメにやるべきです。

文責:清水 佑三

2005/09/15 589

HRプロならこう読む、の記事はどうやって書くのですか?

同僚の人(秘書)が候補になるのではと思った新聞の切抜きを毎日、用意してくれるのです。それを読んでいると、記事解説の仕事を忘れてしまうことがしばしばです。それくらい、たくさんの会社の新聞記者たちが記事を書く営みは、社会の変化、変容を、的確に掬いとっています。なるほどなあ、と思うことしきりです。そのうち、これって何のためにやっているんだろう、そうか、解説だ、となって気持ちが解説を書くという課題に戻ります。原則、仕事でお世話になっている会社の記事から探し、その記事から肯定的なメッセージをつくるとすればどういうシナリオがあるか、を考えて、筋が見えたら書き始めます。

文責:清水 佑三

2005/09/14 588

ニューオーリンズは行ったことがありますか?

40歳代の時にアメリカ法人を立ち上げ、そこの責任者としてアメリカで仕事をした経験がありますが、仕事場所はカリフォルニア州内でほかの州にゆくことはありませんでした。ご質問のニューオーリンズはジョン・グリシャムの『陪審評決』を映画化した「ニューオーリンズ・トライアル」を何度も何度も見たので、行ったことがないのに行った気がしている町のひとつです。あの映画でジョン・キューザックが繰り返し見せた「本心を見せない物憂い恍けた表情」には、しびれるものがありました。あこがれですね。映画の終りの方で町の夜景を広角で撮っている場面があり、今思うとあそこの上のほうに見えていた湖の堤防が決壊したのだなあ、と思ったりしています。

文責:清水 佑三

2005/09/13 587

人は何に一番、感動するのですか?

そんなことわかりません、では身も蓋もない話なので自分のことだけに限定していいましょう。今年の8月20日に岩手県一関市で開かれた小澤征爾&ロストロポーヴィッチのキャラバンコンサート歓迎会でのハプニングでの話だそうです。(雑誌『選択』2005年9月号によれば)ロストロポーヴィッチは、地元高校生のブラスバンド「星条旗よ、永遠なれ」を飛び入りで指揮しました。アンコール後に挨拶に立ち、涙を両目にたたえて「私はアメリカによって起こされたヒロシマ、ナガサキの恐ろしい悲劇をよく知っている。今、あなたたちは、アメリカの第二の国歌というべきこの曲を見事に演奏しました。本当に偉大な国というのは、他の国のしたことを赦すことができる国なのです。私は偉大な国、日本を心から愛しています」

文責:清水 佑三

2005/09/12 586

ある部員の「しらけ」が部全体に伝染した。どうすればよい?

しらけウィルス源の人をその部署からどけるか、そうせずに残りの人たちにウィルス抵抗力をつけるべくワクチン接種するか、その二つしか手はないでしょう。同じことが鳥インフルエンザ感染が相次ぐ茨城県の養鶏場でも起こっています。国はワクチンの効用があいまいであるという理由で殺処分を命令しています。みなごろし大作戦ですよね。養鶏場の経営者たちは商売がなりたたなくなる、という理由で多少の危険を伴ってもワクチン接種を、と国に訴えています。私はワクチン接種論者です。話が飛びますが、清教徒父祖、石田梅岩、福沢諭吉、新渡戸稲造などの主張はみなワクチン接種論の範疇に入ります。他人の「しらけ」に伝染しない強い自立した精神を植えつけることこそが肝要だとといています。

文責:清水 佑三