人事部長からの質問

2005/11/17 630

「報連相」の大切さが言われますが上位の人ほど必要ですよね。

最上位の人の具体例として小泉純一郎と竹下登をイメージしてみましょう。小泉の場合、報告、連絡、相談することによって失われるものに目が行っていると思う。テーブルにつく双方が価値観の中和を図るのが報告、連絡、相談の本質です。(報告、連絡、相談をすれば)好むと好まざるとにかかわらず価値観の中和を強いられる。それを骨の髄まで知っている政治家です。対極のイメージが竹下登です。彼は、報告、連絡、相談という「通貨のようなもの」を使う天才だったと思う。その力で(創世会から経世会という)下克上をなし得たとみています。信長流と秀吉流といってしまえばそれでおしまいの話ですが、上位の人ほど「報連相」が大事だという意見には与(くみ)せないですね。

文責:清水 佑三

2005/11/16 629

食事をする際など年齢問わずだらしない人をよく見ます。何か一言を。

だらしがないとその反対は「文化差」の問題です。たとえば、箸を使ってごはんを食べる文化圏もありますが、手でごはんを食べる文化圏もあります。どちらがだらしがないかよくわかりません。その昔、大学で受けた講義で西岡秀雄先生の「トイレットペーパーの文化誌」というのがありました。同じタイトルで本になっていて確か論創社から出ていると思いますが、西岡先生は独特の語調で排泄時の人の行動様式の民族差を微に入り細に入り話されました。聞いていて笑いをこらえるのが大変でした。先生は突然、チカラミチヤマって誰ですか?と講義のさなかいきなり聞きました。懐かしい思い出ですね。それは別としてお尻の拭き方のだらしなさもよくわからない問題です。気にされないほうがよいのでは、が正直な回答です。

文責:清水 佑三

2005/11/15 628

Q621.の関連質問です。コミュニケーション能力は、発信だけでなく受信が大切だと思いますがいかかでしょうか?

そうですね。外国人との対話場面を想像するとご指摘のことがよくわかります。相手が何をいっているかわかれば、首を振ったり、笑ったりして意思や感情を伝えることができます。それで十分に意味や感情の交換、キャッチボールができます。外国人を多く友達にもつ(コミュニケーション力がある)人を思い浮かべるとご指摘の点がよく首肯できます。結局、最後は七人の人が同時に話しているのを聞き分けたという聖徳太子の「聡さ」にゆきつくのでしょう。受信が大切だという意見、肝に銘じておきます。

文責:清水 佑三

2005/11/14 627

部下が失敗したとき上司が人前で「何故?」ときくのはナシですよね。

本人に失敗を認めさせ、自分の優位を強調しているようで周りで見ていて(つらく)感じます。と添え書きにありました。質問者の方の心根のやさしさがよく伝わってくる筆致ですね。ただ、世の中には「始末書」が存在します。(始末書なるものは)失敗にいたった事の顛末を本人が書いて上司(会社)に出すものです。犯した失敗が地震でいうとどのくらいのマグニチュードだと認識しているか、その失敗が起こってしまった理由は何か?再発防止策としてどういうアイデアをもっているか、が顛末書の目次になります。始末書、顛末書は、法廷における自白調書と同等のものであり、取り扱い厳重注意のものです。他人の前で「朗読」させられる性質のものではないです。みんなの前で自白を強要するようなことは厳に慎むべきことです。

文責:清水 佑三

2005/11/11 626

牢名主的な社員の定義があれば知りたい。

質問番号166に牢名主の定義を書いておきました。再出すると「その部署の制度、習慣、過去の事例に通じいたるところに社内の人脈をもつものたち」です。こういう人が抵抗勢力となると手がつけられないものです。優秀な人を社外から招聘してマネジャーにおいたときに、期待どおりの成果が出ない場合こうした牢名主の隠微なレジスタンスにあっている可能性があります。過去、夢をもったビジネスマンが公募で校長職につき、自殺という痛ましい結果になったことがありました。極端な事例ですが、牢名主に苛め殺されたのだと私は解釈しています。

文責:清水 佑三