人事部長からの質問

2006/11/22 879

成果主義を厳密に運用すると年功序列はなくなる?

「成果主義的処遇制度に切り替えたが、当社の場合、成果が経験に比例してしまうようで、従来の年功的処遇制度とあまり大きな差異がでてこない。他社さんではどうなのでしょうか。」 というご質問です。経験が成果とおおまかな正比例関係を描く仕事を「職人仕事」といいます。典型的な例は、相撲の呼び出しです。声がでるまで15年、お客のざわめきを鎮めるまでにさらに15年、といいます。こういう仕事で成果主義的処遇をとったとしましょう。多分、従来方式と何も変わらないです。一方、その反対はベンチャー企業のトップです。年齢が成功を保証しないですよね。成果主義と年功主義を、仕事によってハイブリッド運用すればよい、というのが私の意見です。

文責:清水 佑三