人事部長からの質問
若手からみて「管理職」の値打ちがなくなった。
「ヘンな喩えだが、管理職というポストが仕事の多重債務者席になってしまっている。返済においまくられて寝るヒマもない。実入りも格別よい訳ではない。身近にそういう管理職の姿を見ているからだろう。若手社員が専門職志向に傾いてきている。候補者指名を受けても辞退する。」 と書いていらっしゃいます。よくわかる話です。応募者、候補者が枯渇したらオシマイ、はどの世界についても言えることです。この質問は表現こそ違いますが、頻度としてとても多い気がします。確実に「会社的なるもの」が全盛期を終え、ゆっくりと終焉に向かっている、その予兆のような事柄だと思います。じゃあ、どうすればよいか。ポストの需給バランスを回復させる「破格な処遇」を(管理職に)用意するだけです。年収を倍にすれば、なり手が出てくるかもしれません。それでダメなら3倍にすべきです。それ以外の案は思いつきません。
文責:清水 佑三
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