人事部長からの質問

2006/11/20 877

「上がつまっている」といって優秀な若手がやめてゆく。

「よりレベルの高い仕事に挑戦したいという意欲的なタイプの人に多くみられるのですが、ある年齢(30歳くらい)までくると、“上がつまっている”といって退職してゆきます。実際問題、社員の年齢構成グラフをみても、上部がふくらんだ花瓶のようになっています。どうしようもないのでしょうか。」 というご質問です。どうしようもないでしょうね。それぞれの企業において少子高齢化がすすんでいるのだと思います。日本社会が相似形で個別企業になっているのです。意欲的な若手の退職によって“意欲的でない上がつまっている”感が一層加速されてゆきます。森林でいえば、地面に日をあてさせるために、3本に1本を定期的に伐ってゆくしかないです。そういうことが現実的に可能かどうか。御社のような半官半民的なところではそれもできない。打つ手なし、が回答です。

文責:清水 佑三