人事部長からの質問
親会社の人事制度を押し付けられる。有難迷惑。どうすればよいか。
分社化政策によってつくられた子会社は別にして、歴史も違い、社業も違うような子会社の場合、人事制度を親子で揃えようとするのは「百害あって一利なし」ですね。ヘンな喩えで悪いですが、肌の色の異なる外国人の子供を養子にして無理やり肌の色を変えようとするのと同じです。回答ですが、制度導入の是非を大上段から親と議論しないで、面従腹背、換骨奪胎大作戦をとるとよいと思います。どこからみても文句がつけられないほど言われたとおりにしているが、運用の妙で「避けるべきことはちゃんと避けている」ために「ありったけの創造性」を発揮するのです。親の庇護のもとで存続を許されている場合、ことによるとそのやりかたしかないかもしれません。
文責:清水 佑三
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