人事部長からの質問

2003/08/07 74

小泉改革はマスコミがいうほど失敗か?

「改革なくして成長なし」と小泉さんはいいますが、彼の改革のターゲットは「集票・利権」システムの破壊であって、そこだけに目がいっているように思います。「全国特定郵便局長会」「(公共事業推進型)地方議会」「道路公団」「日本医師会」等が血税を私物化してしまう現象、それを助長するがごときの政治屋の跋扈が彼の真の敵です。旧経世会(田中角栄派)を目の敵にするのは、彼らがそういうシステムを作り食い物にしてきた、とみているからでしょう。それらのすべてから「小泉やめろ」コールが起きています。(小泉さんが戦っている)確固たる証拠です。私は真の改革者は「暗殺」される、と思ってきました。暗殺されない改革者は、似非(えせ)であります。浜口雄幸(おさち)が東京駅で刺されたのは、彼が国家に対して強い危機感をもち、政治主導で日本という国の形をよくしてゆこうと真面目に考えたからです。小泉さんも抵抗勢力の剣難にあって総裁選に負け、総理大臣として解散に踏み切る、と私はみています。それが彼の今のシナリオでしょう。決して失敗していない、が回答です。

文責:清水 佑三