人事部長からの質問

2006/04/07 723

採用、選考等にそれなりのコストをかけている。効果の検証法を。

「毎年、毎年、ある時期になるとこのことが話題になるが、結局よくわからず、採用数に応じて毎年、総枠を加減しているのが実情。」 と書いておられます。そうだと思います。それが人間の世界のありのままの姿なのではないでしょうか。だからといって効果の検証法をもたないでよい、となるとそれも問題です。難しい話だと思いますね。ご質問への回答に入りましょう。私は、採った人がいい人だったかどうか、は無意味な問いだとみています。そうではなく、採用業務にあたった人の「負荷」に注目すべきです。あらゆることに通じる原理ですが、「負荷」が少ないほど「焦点」が絞られ、結果的に「質」が確保されます。野球でいえば、バッターが狙い球を絞って打席に入るほうが打率がよくなる、というのと同じです。「負荷」は残業時間に投影されますので、採用チームの人の平均残業時間の年度比較をして「少なければ少ないほどよい」が私の考える検証法です。

文責:清水 佑三