人事部長からの質問
企業内不祥事への(人事部の)対応について。
おきてからの対応と、おこさないようにするための施策の二つがあります。前者は私の関心外で、答える意欲がわきません。後者に対しては強い興味、関心が昔からありました。企業は何故、不祥事を起こしてしまうのか、という問題意識です。不祥事の定義をしましょう。私は、ブランドイメージを損なう事柄はすべて(広義の)不祥事だとみています。他の会社の真似ばかりする、などは私に言わせれば不祥事であります。また、会社にいる人がこぞって自分の会社の悪口をいう、も同じです。そういう視点でものをいうと、日本企業は横並びですぐ先進他社を真似します。口を開けば、自分の会社や業界を悲観的に捉えてものをいいたがります。不祥事のオンパレードが昨今の世相ではないでしょうか。それはともかく、ブランドイメージを損なう事件を起こさないためには、一にもニにも上司、先輩の言動に適切さを得る、であります。人の性質を研究している立場からいえば、今の星野阪神は、不祥事が起こりにくい環境醸成に成功しています。ここから先は想像力を働かせてください。
文責:清水 佑三
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