人事部長からの質問
自律性のある人の利害得失を。
万有引力や微積分法を発明、発見したアイザック・ニュートンにしても、光量子説やブラウン運動の理論で知られるアルバート・アインシュタインにしても、それまで市民権をもっていた学説をまったく信用せず、自分で元の元から考えようとした点でよく似ています。こういうタイプの人を自律性がある、といいます。結果が出る人もいるし、出ない人もいます。状況変革の指揮を任すことができるという効用があります。他方、8人の漕ぎ手にコックがつくボート競漕の選手などにはまったく不向きです。他人がピッチを決める、それに自分があわせる、そのことに耐えられないからです。
文責:清水 佑三
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