人事部長からの質問
ホリエモンの受けが悪いが…
最新の週刊新潮(2月24日号)は『虚業家の正体見たりホリエモン』という3ページの特集を組み、堀江貴文社長が目標に掲げる孫正義も、9年前に豪メディア王マードックと組んでテレ朝の株を買い占めたが結局失敗。最後は朝日新聞社に買い取ってもらった。二の舞になるのでは、という観測コメントを匿名の経済部記者に語らせていました。5年後の社債の償還時にライブドアは最悪、破産の危機に見舞われかねない、とも書いています。米証券リーマン・ブラザーズは堀江社長所有のライブドアの株の貸与を受けていて、早速、空ウリに入ったようだ、と産経新聞は書いていました。まさに魑魅魍魎が跋扈する世界ですね。ところでニッポン放送は戦後、ゼネストで荒れていた日本の行く末を危惧した財界有志が(日経連事務局の)鹿内信隆氏を担ぎだし、経営を委ねて立ち上げた民間放送会社です。日本財界の正統をひく嫡子のような存在です。そこに外資が目をつけたのですから、政、財、官が色めきたったのは無理のない話しです。今回はホリエモンはうまく使われたのであって、ピエロ、犠牲者だとみています。かなりの傷を負うとみています。
文責:清水 佑三
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