人事部長からの質問
インド医学の考え方は人事に使えますか?
アーユルヴェーダ、アーユル・ヴェーダ、アーユルベーダ、アユルヴェーダ、アユルベーダ、アユールヴェーダ、アユールベーダと表記が定まらないのがかわいそうです。漢方医学とそこが違いますね。マッサージ、エステ、アロマセラピー、ハーブなどと関連づけられ、もっぱら健康商法の道具になってしまっているのもかわいそうです。私見ですが、インド医学の思想は「遺伝子と環境の相互作用論」だとみています。「健康」を多様な個性をもつ身体と、多様な環境(心因)との間の「平衡」として定義し、「平衡」を獲得するプロセスに目を向けた点が重要です。社会的な文脈でみると、戦傷者をつくらないのがインド医学、戦傷者に対して「気」の回復を狙うのが中国医学、戦傷部分を除去するのが西欧医学でしょうか。人事の要諦はインド医学にあり、と思っています。
文責:清水 佑三
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