人事部長からの質問

2004/12/03 398

管理職登用試験制度を見直したい。

多くの企業の管理職登用試験制度には(私からみて)致命的な欠陥があります。管理職(非組合員)には、リーダー、マネジャー、プロフェッショナルの3つのまったく違った入り口があるのですが、その入り口を曖昧にしたまま画一的な試験制度を実施しているのです。大学生に対してなされる総合職採用と同じ構造です。結果的にどういう人が試験に受かるかといえば、(知識試験に強い)プロフェッショナルタイプの人たちです。部下を持たせると危ない(マネジャーに向かない)、状況創造にはからきし興味がない(リーダーに向かない)、がこのタイプの人たちの特徴です。組織の危機を自らの危機と受け止め、阿修羅のごとく獅子奮迅の活躍をし、刑死してのち大きな名を残した堀内豊秋海軍大佐のような人は、プロフェッショナルタイプの人からは出てきません。そういう人を大量造成してもしょうがないのに、が私の偽らざる意見です。じゃあ、どうしたらよいか。腹案がありますが宣伝めくのでやめます。

文責:清水 佑三