人事部長からの質問
郵政民営化についてのご意見を。
私の考える(郵政領域での)改革のテーマは至極単純で財政投融資といわれる巨額の資金の使われ方の透明性と合理性についてメスをいれる、です。財投の借り手である(いわゆる)補助金受け皿の官業が無意味な存在である場合、なけなしのお金を郵便局に預けている善男善女は浮かばれない、と思うのです。銀行に預金しているお金が、企業に投資され不良債権になるのは(追跡可能な分)救われますが、いなくても誰も困らない人たちの給与や退職金としてただ消えてゆくのは絶望的な構造ですね。日本国民はこうした金の使い方に対して「怒り」をもたない、という不思議な特性をもっています。お上のやることに対してのみ性善説なのでしょうか。郵便局をなくす、なくさない、公務員たるべきか云々等の議論にはまったく興味がありません。
文責:清水 佑三
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