人事部長からの質問
イチロー論を。
第二次世界大戦、朝鮮戦争を海兵隊の一兵士として戦い、戦闘機に乗って(朝鮮戦争では)39回も出撃して生還を果たした、打撃の神様テッド・ウィリアムスは、すべての野球人が否定してはいけないメジャーリーガーの偶像です。打つときの「軸のブレは×」というテッド・ウィリアムスの(呪縛的)打撃論を、イチローは身をもって否定しました。それが凄いですね。彼は女子ソフトボールの選手と同じうち方をときどきするのです。走り出しながら流し打つやりかたです。そんなうち方は、教養ある野球人はしてはいけないのです。ところで、彼についてのインタビュー番組はすべて録画しています。強い関心を持ち続けています。いつか、それらが発酵して、馥郁たる香りを伴うに至ったときに、「イチロー論」を書きたいと思っています。(永遠に書けないだろうという意味です)。
文責:清水 佑三
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